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一瞬の風になれ 第一部 静岡P27 

投稿日:2011/12/22

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一瞬の風になれ[第一部]

著者:佐藤多佳子 

Center:蒔田高徳

 タイトルに惹かれて本を買う。まさにそんな感じだ。このタイトルから青春時代を風のように吹き抜ける真っ直ぐな姿を想像できる。青春時代は何故青春時代なのか。高校の家庭科の授業の時、家庭科の先生が授業で手話を教えてくれたことを思い出す。手話でいろんな事をおそわったのだが、覚えているのはただ一つだけ。「青春」という手話だ。それは汗をふく動作だった。先生は手話で青春を表現するときは汗をふく動作と同じ。「今のあなた達が一生懸命になって汗をかくその時だ。だから一生懸命あなた達は青春しなさい。今が青春よ」なんて家庭科の優しい先生の姿を思い出す。今でも鮮明にその授業を覚えている私は、どんな歴史や数学の授業よりもその一言が大事だったと感じている。青春はその時だけが青春ではなく、大人になったとしても、必死に何かに熱くなって汗をかく、何かにひた向きになって取り組むそれは大人になっても青春と呼べるのだと思う。ただ、若いあの時期、大人との境界線に立ったあの年齢は、最も青春と呼ぶにふさわしいことは同意する。本の話に戻ろう。

 主人公は天才的なサッカーセンスを持った兄を持つ弟、神谷信二だ。家族はみんなサッカー狂と言ってもいい。兄が天才的なのに対して、自分のサッカーセンスはそれには全然及ばない。実力の差を感じながら、また、サッカーをこのまま続けても自分は・・・と考え彼は、少し周りからみたら消極的に見えるのだろうが、劣等感を持っている弟は、高校入学からサッカーを辞める。そしてひょんな事がきっかけで陸上部に入部する。同じ学年の友達「連」はそれまで特別に感じたこともなかったが陸上競技会では時の人、超有名人だった。陸上部に入りながら、天才的なスプリンター友達の連に、走る姿に憧れさえ感じる。次第に友達は憧れではなく、追いかける存在となり、彼は、そして彼の陸上部は県内では注目度の低い高校が、やがて周囲からも注目を浴びるようになってくる。それは、彼らの青春の中でのぶつかり合い、成長の連続が起こす姿だ。

「悔しい」この言葉を本気で感じられるのは、本当の競争、自分との戦いを本気でしている人間だから出る言葉だろう。私が「悔しい」と感じるのはいつが最後だっただろう。彼らの悔しさと自分の悔しさとでは質が違う。主人公信二は、連とは持ち合せたセンスも、実力も大きな差があった。しかし、不器用ながらも成長していく彼に未来を感じたチームメイトはこういう。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」信二は、連は雲の上の、憧れの存在、チームのエース。そう思っているのに、競うようになったら・・・と自分をまだ、信じられないでいる。もし、彼が自分を信じるようになったら、

物語は第2部へと向かっていく。

 本の中で、とにかくお互いが名前を呼ぶ、名前を一つ大きな声で叫ぶ。それが応援になる。青春時代を思い出す。大きな声で叫んでいたような気がする。それは、実際の声でもあれば、心の中の大きな叫びでもあったと思う。

第一部の本の構成 

序章 

第一章 トラック&フィールド

第二章 サマー・トラブル

第三章 恋がしたい

第三章のストレートなタイトルは、ついつい笑ってしまう。青春とは思い出したとき、ついつい苦い思いでも、あの頃は、若かったな。馬鹿だったな。なんて笑えるからそれもまた青春。第2部をまた買わなければ・・・。

 

 

 

一瞬の風になれ[第一部]

著者:佐藤多佳子 

Center:蒔田高徳

 タイトルに惹かれて本を買う。まさにそんな感じだ。このタイトルから青春時代を風のように吹き抜ける真っ直ぐな姿を想像できる。青春時代は何故青春時代なのか。高校の家庭科の授業の時、家庭科の先生が授業で手話を教えてくれたことを思い出す。手話でいろんな事をおそわったのだが、覚えているのはただ一つだけ。「青春」という手話だ。それは汗をふく動作だった。先生は手話で青春を表現するときは汗をふく動作と同じ。「今のあなた達が一生懸命になって汗をかくその時だ。だから一生懸命あなた達は青春しなさい。今が青春よ」なんて家庭科の優しい先生の姿を思い出す。今でも鮮明にその授業を覚えている私は、どんな歴史や数学の授業よりもその一言が大事だったと感じている。青春はその時だけが青春ではなく、大人になったとしても、必死に何かに熱くなって汗をかく、何かにひた向きになって取り組むそれは大人になっても青春と呼べるのだと思う。ただ、若いあの時期、大人との境界線に立ったあの年齢は、最も青春と呼ぶにふさわしいことは同意する。本の話に戻ろう。

 主人公は天才的なサッカーセンスを持った兄を持つ弟、神谷信二だ。家族はみんなサッカー狂と言ってもいい。兄が天才的なのに対して、自分のサッカーセンスはそれには全然及ばない。実力の差を感じながら、また、サッカーをこのまま続けても自分は・・・と考え彼は、少し周りからみたら消極的に見えるのだろうが、劣等感を持っている弟は、高校入学からサッカーを辞める。そしてひょんな事がきっかけで陸上部に入部する。同じ学年の友達「連」はそれまで特別に感じたこともなかったが陸上競技会では時の人、超有名人だった。陸上部に入りながら、天才的なスプリンター友達の連に、走る姿に憧れさえ感じる。次第に友達は憧れではなく、追いかける存在となり、彼は、そして彼の陸上部は県内では注目度の低い高校が、やがて周囲からも注目を浴びるようになってくる。それは、彼らの青春の中でのぶつかり合い、成長の連続が起こす姿だ。

「悔しい」この言葉を本気で感じられるのは、本当の競争、自分との戦いを本気でしている人間だから出る言葉だろう。私が「悔しい」と感じるのはいつが最後だっただろう。彼らの悔しさと自分の悔しさとでは質が違う。主人公信二は、連とは持ち合せたセンスも、実力も大きな差があった。しかし、不器用ながらも成長していく彼に未来を感じたチームメイトはこういう。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」信二は、連は雲の上の、憧れの存在、チームのエース。そう思っているのに、競うようになったら・・・と自分をまだ、信じられないでいる。もし、彼が自分を信じるようになったら、

物語は第2部へと向かっていく。

 本の中で、とにかくお互いが名前を呼ぶ、名前を一つ大きな声で叫ぶ。それが応援になる。青春時代を思い出す。大きな声で叫んでいたような気がする。それは、実際の声でもあれば、心の中の大きな叫びでもあったと思う。

第一部の本の構成 

序章 

第一章 トラック&フィールド

第二章 サマー・トラブル

第三章 恋がしたい

第三章のストレートなタイトルは、ついつい笑ってしまう。青春とは思い出したとき、ついつい苦い思いでも、あの頃は、若かったな。馬鹿だったな。なんて笑えるからそれもまた青春。第2部をまた買わなければ・・・。

 

 

 

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