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越谷店
「ホンダ流」個性を生かす仕事術 静岡プロジェクト24
投稿日:2011/12/4
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「ホンダ流」個性を生かす仕事術
著者:大河 滋
Center:蒔田高徳
ホンダと聞いたら、何を思い浮かべるだろうか?私の場合は、車よりも最近ニュースで二足歩行のロボットが走っている姿の映像を見たホンダが開発したロボット「ASIMO」を連想していた。車だけでない、意識は常に未来を向いている会社、よく知りもしないがそんなイメージだった。
HONDAは、TOYOTA、NISSANと日本の車業界を代表する超一流有名企業だ。本田宗一郎という名前は、もう一つの単語みたいなもののような気さえする。数々の伝説がありそうだ。どんな企業なのか興味津々だ。なぜなら私は今、TOYOTA、NISSAN、
MITSUBISHI,DAIHATSU ,SUZUKI…どこのメーカーの車を次は買うのだろうかと、私の古くなった軽自動車を毎日乗りながら考えているからだ。
著者は現在、ホンダを退社してから独立して事業を行っている。ホンダのような会社になると、人も人材として世の中にたくさん輩出している。その著者がホンダで学んだホンダ流の仕事術を公開している。
ホンダの営業会議は猛烈だったという。半泊二日とか、一泊三日のハードな内容で、ベッドに入る時間がない日も実際にあったという。自分たちのゴールの確認や、方向の合意、目標の設定、推進方法の意思統一など、話し合う事がいくらでもあり、自分たちに任されているだけに、みんなが積極的に発言して、時間が経つのも正直忘れていたという。そんなに熱を持っていることが驚きだ。
今デザイン室でも、新しい動きのエネルギーが溢れている。ホンダとまではいかないが、熱さがある。新しい事をやろうとすれば失敗することもあるのは仕方がない。大切なのは失敗から次の成功のヒントを見つけること。失敗してもすぐに次の歩みを始めることだ。なにかを変えたいと考えるなら、小さな改善から始めてみることだ。たとえその改善がうまくいかなくても、すぐに修正ができる。目標は大きく掲げても、そこにいたる歩みは、日々の改善の積み重ね。小さな歩みでも変化が日常になれば、大きな成長につながる。
「昔なにをしたかは関係なく、今なにができるかにつきる」
ホンダは学歴も学閥も関係ない。ライフスタジオもそれは同じだ。私たちは自分の過去から現在の自分をこの程度だと判断してしまったりしていないか。昔なにをしたかではなく、今なにをできるか、その意識が大事だ。
小さな約束にこそ誠実さがあらわれる。
本田氏の誠実さを示すエピソードはたくさんあるが、経営危機に直面したとき、三菱銀行(当時)の融資で救われているが、その際の融資を決定する際の言葉は「ホンダという会社には貸せないが、本田宗一郎と藤沢武夫になら貸せる」という言葉は、創業者二人の誠実さ、一途さをよくあらわしている。
人には違いがあっても差はないのだ。すべての人を同じ目線で見ていた。「社長だから役割で叱るが、社長と社員は基本的に平等だ」と考えていた。
ホンダがまだ経営的に苦しかった頃の藤沢氏のエピソードに、その誠実さに私ももらい泣きしてしまった。社員運動会に参加した子供の一人がツギをあてたパンツをはいているのを見て、藤沢氏は帰宅してから、「新しいパンツさえ買ってやれないような経営しかできない私は、最低の経営者だ」と夫人の前で泣き続けたという。創業者の人に対する熱い思いがあったからこそ今日のホンダがある。
ホンダソロフィの中に「人間尊重」がある。「人間は本来、夢や希望を抱いてその実現のために思考し、創造する自由で個性的な存在である」との信念を示し、自立・平等・信頼の三つを重んじている。今年私が意識的によく出会う言葉が「自立」という言葉だ。
平等は、互いの個性を尊重し、等しく機会を与える事であり、信頼は互いを認めあり、足らざるところを補い合うことと説明されている。
私もそのように考えたい。
著者はホンダを離れてからも気さくに付き合える仲間がたくさんいるそうだ。そして、お互いに「ホンダは夢中になれる、熱くなれる会社だったね」とよく話すそうだ。青春の映画のようだ。私達もそうなれるだろうか。もちろんそうしたい。
面接のポイントは自分を超える人材を採用しろ。これから面接もたくさん私達がしていくことになるのだろう。そんな時、その人は自分たちを超える人材と判断を出来たらすばらしいことだ。
方程式で答えを出すな。方程式をつくりにいくんだ。
需要があるからやるんじゃない、需要をつくりにいくのだ。
数々の魂が震えるような創業者達の言葉がある。それは熱意とか言うレベルではない。生き方、魂そのものだ。
成功することはすばらしいが、成功しなくても、成長すればいい。知恵を絞って成長すれば、結果としてやがては成功するのだ。
たくさんの言葉たち、エピソードに感嘆と、純粋にその熱い生き方にかっこよささえ感じる。ホンダという会社を知れば知るほど、道路で見かけるホンダ車がただの車ではないと思い、ホンダ車をじっと眺めるようになる。それは開発者だけでなくホンダ社で働く者たちすべての、血と汗と涙と努力の集合体なのだと、本を読みながら感じるようになるのである。たくさんのエピソードや、名言たちは必死に生きた人間の中から生まれた芸術だ。
今後のHONDAにもとても期待している。しかし、車選びは、、、まだ決めてません。
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