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越谷店
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日本男児 著:長友佑都

投稿日:2011/7/21

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この本は私の誕生日のプレゼントとして、妹夫婦からもらった本だ。この選手の本を読む前の彼の印象は、活躍はしているけど、ちょっと本を書くにはまだ少し早くないかなぁと言う印象があった。

 現在25歳、TVでいつもハイライトを飾る彼の姿。日本代表のサッカーディフェンダーとして小柄な体格にも関わらず、敵のオフェンスをことごとくプレシャーをかけてつぶし、果敢に攻撃に転じスピーディーに攻撃する。今の日本代表でも彼の存在感と安心感は大きい。忍者かと思うような俊敏な動き。そして、ムキムキな体。いろんな事に恵まれた選手のような印象だった。本を読むまではそういった印象だった。

 現在はイタリアのプロサッカーリーグセリエAのインテルに所属し、そこで今季はスタメンに定着する活躍を見せる。彼は「世界一のサイドバックになる」という目標を掲げTVのインタビュー時にも公言し、ひたむきに努力している。

 目標をかかげ、その目標を自分の生活習慣から到達できるゴールに変えていく。彼の姿は、なかなか目標を果たせない私に勇気を与えてくれる。本を読んでいくと、彼に持っていたイメージが変化する。けして恵まれてきた人間ではなく、真の努力家という印象に変わる。

ムキムキの体は、彼の努力の象徴だ。本を読むまでは想像もできなかったが、彼はずっと椎間板ヘルニアという爆弾を抱えながら、今のプロ生活を送っている。椎間板ヘルニアという爆弾と闘う方法として毎日、必ず時間をかけた体の柔軟運動、体のバランスを考えた筋力トレーニングをずっと行い続け、手にした現在の体。

痛みと戦うことは、スポーツ選手に限らず一般社会人の私達でも年齢を重ねれば何かあったりするものだ。私自身も今、腰、左股関節、右背中と体のふしぶしがバランス悪く痛む。最近は内臓も少し弱っている為、体のバランスを本当に意識するようになるのだが、彼のように自分の弱点と対話し、目標と対話しながら、根気強くトレーニングする姿勢は、ただダイエットと口にする私自身が少し恥ずかしくなる。両親が離婚し母子家庭の中で、生活はけして楽ではなく、進学すること、プロになることに悩み、家族や周囲に支えられ、今の道を選択することができたのは本人の意思だけでなく周囲の暖かい支えがあったからだと、感謝を忘れない。彼のプレーを見て感動を覚えるのは、ただ活躍するだけではない彼の姿勢があるからだろう。

本のはじめに、バスタブにつかり、温まった身体をひろげて、ストレッチを行う。それは一日の終わりに必ず行う日課。たったひとりの部屋で、身体を伸ばしながら、コンディションを確認する。小さな違和感も見逃さない。約10年かけて、鍛え続けた筋肉と会話を交わす。そんな時間を大切にしている。ストレッチをしながら、確認をしているのはフィジカル・コンディションだけではない。今日一日を振り返り、自分自身を見つめ直す時間。定めた目標と、現在の自分との距離を測り、足りないものを認識する。自分の弱さを突き詰めたり、強さを確認する。良くやったと褒めることはあっても、満足したことは一度も無い。そんなときは逆に「じゃあ今度はこうしよう」と自分にはっぱをかける。新たな課題を与えるんだ。近い将来やってくるだおる壁に備えた準備をするために。困難に直面した時は「こんなことで立ち止まっている場合じゃない」と打開策を考える。見落としているなにかを探す。必ず扉を開く鍵はある。闇雲に努力するだけでは、成長はできない。そのために重要なのは、冷静に現実を見ることだと考える。良いことからも悪いことからも逃げない。ストレッチをしながら、等身大の自分を知る。心の重要性を知った今は、どんなときも見直すべきは心だと改めて感じている。勇気とチャレンジ精神に満ちた朝を迎えたいから「よし、明日も頑張るぞ」という気持ちで眠りにつくため、静かに自分と向き合う時間は欠かせない。

チャンスに向かってジャンプし、食らいつき、絶対に話さないための準備を毎日やっている。たとえすぐにはうまくいかなくても、努力した時間は無駄にはならないし、そのっ努力が活きるときは必ず来る。努力は裏切らない。大きな目標を設定し、そこへ向かうための道程を逆算し、今日やるべきことに100%で取り組む。今日頑張れなければ、明日は無い。だから誰にも負けない努力をしてきた自信がある。

こんな長友選手のストイックな姿勢こそ、一流だと思う点もあれば、私にそれができないのは何故だろうかと考えもする。長友選手が言うようにそれは、「どんな時も見直すべきは心だ」ということだろう。

彼は誰にも負けない努力をしてきた自信があるから、自分が今代表選手になり、プロで活躍し、インテルに移籍した過程をシンデレラボーイと表現されても、自分自身は大きな驚きを感じることはない。すべては一歩一歩、階段をのぼるように、ステップアップしてきた結果だと考えているから。

頑張っているのになかなか結果がでない、 そういうことはないだろうか。 私自身とは比較にもならないが、 今の自分と重なる記述に、何度か涙を流した 母に対する気持ち、迷惑かけている微妙な感情というか気持ち、そしてありがとうと素直に表現するその気持ち。   なんでもかんでも効率ばかりを考えたりをしながら、うまくいかず、結果がでないことを他人や環境のせいにしがちだが、 まずは、圧倒的な努力と動じない精神力があってのスキルやテクニックだということに 改めて気付かされる。自分自身も、もう一度がんばろうと思える一冊。「意思あるところ道はできる」「努力は裏切らない」長友選手が出会った座右の銘、この言葉を私の中にも記憶した。本のタイトルの『日本男児』こんなストイックな男が今の日本には少なくなってしまったんだろう。長友が呼びかけたい男頑張れ!!みたいなメッセージでもあると思う。

自分がこの本を見たときはもう本の販売数は30万部を突破していた。彼がこの本を書かないかと言う強い依頼を受けこの本を書くようになったが、東日本大震災で被災した方々へ、本人の強い希望により、この本の印税は全額が寄付される。なんて熱い男なんだ。また応援してしまう。彼は今日も全力でプレイするだろう。

私はどうだろうか?

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