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越谷店
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少年と大切な着物

投稿日:2018/5/31

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photo by  Makita  
codi by Nasu
 
七五三の撮影は 三歳・五歳・七歳 それぞれの年齢で異なる楽しみがあります
 
男の子らしく成長したお祝いですから、凛々しく

言葉である程度、理解を示し動かせる年齢になってくると
凛々しくキメたポーズ(まぁじっとは耐えれないくらいの瞬間の準ポージング)を撮る事もできます 
と言っても、五歳男児の集中力の糸が切れる速さも油断なりませんから
素早くかつ的確に撮影を作っていく必要があります
 

静的な写真でありながら、写真の中に動き・ラインを作り
シンプルの中にも立体感を感じさせることができる撮影ができたならと考えます
 

今回の撮影の着物はかっこいい柄をした「お持込みの着物」でした
被写体を主体にしながらも、着物もきちんとかっこよく映えた姿を撮りたいと
カメラを構える前に、考えました



ここでのシンプルな写真を立体的に見せる為のポイントがここでは大きく2つあります
 

  • 光をコントロールし、陰影を生むこと

光は左側のサイド光で照明を使い、被写体人物に当てています 
ここでは部屋の照明の詳細までは見えませんが 
被写体の左側から、いつもより、ライトをつける量を抑えて撮影しました

扇子を持って後ろ向きから横に顔を向けた動きにより、
着物自体の線が波打ち 
くっきり見える着物の柄からも
写真の中の立体感・動きを感じさせてくれますね
 
もっと被写体を照らし人物の顔にフォーカスした、陰影の濃い写真を撮ることも多々ありますが

ここでは、当日お持込の着物の柄をしっかり映し、
被写体と着物を際立たせる光の具合を考えながら

光の量を今回はこのようにしてみました
 
光がメインで当たっているのは人物である被写体を明るく映し
主人公はあくまで被写体を表します

着物は主人公より少し影を作りながらも
その存在感は光(主人公)と影(着物)が一体です
 
 
  • ラインを作る

背景の白い空間 ホリゾントでは ただそのままに撮れば 
空間自体での立体感を生むことは難しく、何かしらの処置を必要とします 

その一つが前述した被写体へのライティング
もう一つは前後に何かを置いたりすることでもできますが、ここでは、特に前後に何かをするのではなく
体のポーズを作ることで、
被写体人物に当てる光と、影が生まれる部分を作り
写真の中に動的なライン・流れ また、

着物特有の山なりの凹凸、線、立体感が生まれます
 
まだ、あどけなさの残る可愛い表情をする小さな男の子ですが
フレーミングいっぱいに撮ることで成長の姿を大きく見せる効果と
その背中と着物姿での凛々しさを表現します

ただ何もせずに立つのとは違った
ライン・流れ・立体感を扇子を片手に握ったポージングで生み
目線は扇子の先へ、口を一文字に結んだのもナイスです
私はすぐ笑わせに行ってしまうので、
ここはあえて・・・笑わせるのは我慢です 笑
 


5歳の男の子が着物を着ている時間は、ほんの一瞬の出来事です
 
もう、次は成人式の時に和装を着るか着ないかくらいですよね 
 

人物である被写体があくまで主体であり主人公ですが


ご家族で選んだ「お着物」も大切な思い出のお品です
 

かっこよく、凛々しく映していきたいですね^^ 

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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