Photogenic
越谷店
彼女の楽しみ方
投稿日:2019/4/30
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人それぞれ感じることや性格に違いがありますよね。
新しい場所で沢山の大人に囲まれても、全く動じない子、じっと観察をして様子を伺い
ゆっくり馴染んでいく子…
同じ環境で育っているはずの兄弟でさえ、反応はそれぞれ異なります。
越谷店の一階のメインルームには、大きな木が植えられていて、
隣にある大きな窓ガラスからは、日中日が差し込み、
室内にいながら、ピクニック気分を味わえる自慢のインテリアです。
皆さんは、ピクニックと聞くと
どんな姿をイメージしますか?
私は、太陽の下子供達が
かけずり回って無邪気に笑っている姿を思い浮かべます。
ピクニックと言えど、あくまでスタジオ撮影ですから、
緑を背景に、楽しそうに遊んでいる姿を
この場所では残したいと思っています。
この空間をよりイメージに近づけるため、
事前にランプとはしごをセットし、
いざ彼女の出番です。
撮影の間、被写体はもちろんですが、カメラマンも小まめに移動しながら進んでいくため、
この写真には、肝心の大きな木が写っていませんが、
この場所も含めてピクニックエリアと捉えて下さいね。
少し緊張している彼女を解すために、アプローチをしながら、
こちらの行動で笑わすよりも、自分自身で動いてもらった方が生き生きした姿を見れるのではないかと思いました。
そこで、
「お姉さん隠れるから、目を瞑ってね」とお願いし、すぐに見つかる場所に隠れてから
「見つけてー!」と声をかけました。
目を瞑っている間のドキドキ感や自分で見つけたことへの喜びなどで
笑顔をみせてくれる子が多いからです。
また、「見つけたー!」と体全体で表現してくれる子もいて、その子らしさも現れるので、
どんな姿が見れるかと、
ワクワクする瞬間でもあります。
彼女も、無邪気な表情や動きをしてくれるだろうと予測していたのですが、
予想を超えた反応を見せてくれました。
探してくれず、両手で顔を覆い静かに笑っている彼女がいたのです。
探してくれると疑わずに待っている私達が、探してくれずに困って、声を張り上げていることが彼女にとっては楽しかったようです。
「見つけたー!」とこちらを見て微笑む姿をイメージしていましたが、なかなかこちらに顔を向けてくれない彼女。
本来は、笑顔を撮りたいと思ってカメラを向けていたわけですが、
顔を覆って楽しんでいる彼女は、また彼女であることに違いありません。
このように顔が隠れている写真や後ろ姿は、あまり残しませんが、
切り替えて、顔を覆っているその姿を写真に収めることにしました。
被写体はもちろん、私自身も常に自由でありたいと願い、技術を磨いているはずなのですが、
それが時に不自由にさせられていることがあります。
イメージを持って撮影することは重要ですが、毎回被写体は異なります。
一人一人に寄り添い、被写体の変化を見逃さず、その子にしかできない言動を尊重することを忘れてはいけないなと、一年前に撮ったこの写真から教えられました。
楽しいと思うことも人それぞれ。
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