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国分寺店
譲り受けた物たち
投稿日:2012/1/27
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昨日まで母と二人で京都へ2泊3日の旅行へ行ってきました。
この写真達は私が今回買い物でゲットしたもの!!!というわけではありません笑
今回の旅の目的は母の親友に会うためです。彼女は今年で90歳になります。
戦前に生まれ、結婚して1年も経たないほどで旦那さんはシベリアへ行き、
そのまま亡くなられました。今でも旦那さんの話はよく出てきて、
部屋の一角にある机の上には写真と線香が大切に飾られています。
彼女は母が大阪のデパートで働いていた時の先輩にあたります。
かれこれ10年ほど一緒に働いていたそうです。
デパートでオートクチュールの型紙を作ったり、年に何回かはショーの準備をしたり。
戦後間もない時代に、ファッション業界でバリバリ働いていました。
私が小さい頃に既におばあちゃんだったのですが、その頃からよくダンボールに沢山洋服や布を
詰めて送ってくれていました。これでもかこれでもかと届くのですが、
今回初めて自宅にお邪魔してビックリしました。8畳ほどの部屋にはまだまだ洋服が沢山。
一部屋まるまる衣装部屋です。
そして出てくる出てくるセンスのいーい洋服達!これはあの頃よく着たとか、これはあまり着なかったとか。すべてとても綺麗な状態で残っています。そして良かったら持っていってと言い、いやいやとお断りすると、『妹たちはこういうのが分からないのよ、だから分かってくれる人に着てほしいの』と何回も口癖のように言っていました。
ブランド品からそこらへんで見つけた安いセンスのいいものまで。90歳のおばあちゃんが持っているものだとは思えません。眼鏡もいらず、補聴器もいらず、入れ歯もいらず、階段だって一日に何度も上り下りします。昨年までは毎年ロシアへも行っていたし、私たちが滞在した次の日は新潟旅行でした。
そして近所のおばあちゃんから最近動けなくなって情けないのよ。というような電話がかかってきた時には『今まで頑張ってきたんだから、情けないなんて思っちゃダメよ。』と言っていました。
旅行中、母に戦後の前向きな時代から生きてきて、いつの時代が良かった?と聞くと、意外にも東北の大震災が起こるまではいい時代だったわよ。と結構意外な答えが返ってきました。
戦前から、今の震災が起こった時代まで。長い時代を生きた彼女からいただいた洋服達。
今まで洋服を雑に扱ってしまうことが多かったのですが、反省させられました。
洋服一つに宿る命。
彼女の人生と共に生きてきた洋服達。
それを私が引き継いだということ。
そしてそれを身にまとい生きる。
そして、誰かにいつかその人生がつまったものを手渡すかもしれない。
物の大切さを考えることになった、そんな旅となりました。
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ちなみに真ん中にある3枚のポストカードは美空ひばりさんの記念館へ行きゲットしました。
母と二人、涙ながらに場所を後にするという。。笑
人生って不思議なものですね。
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