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国分寺店
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待つことの美しさ

投稿日:2018/3/25

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先月の国分寺店の課題図書「橋ものがたり」著/藤沢周平。
江戸の橋にまつわる短編ストーリーが書かれている一冊です。
 
当たり前なのですが、電話やスマホのない時代、待ち合わせするにも色々な思いがつのります。
本当に待ち合わせに来てくれるのだろうか?あの人は今何をしているのだろうか?
今はLINEがあるので、気になれば「今何してるのー?」と気軽にポンとメッセージを送れる時代。
今は無き姿です。
 
また、距離に関しても東京23区の端と端でもなかなか気軽には合えなくなってしまう距離。
今では考えられない!海外に住んでいたとしても年に何回か会おうとおもえばあえてしまうこの時代
。時間や距離の感覚がまったく違うんだな、と小説を通して脳内タイムスリップをしました。
 
じれったさ、相手を想い悩む時間。今は少なくなっているからこそ
少しばかり羨ましく思ってしまうのかもしれません。
 
例えばラインの既読がつくのに返信がない時、「あれ、忙しいのかな?」「私変な事送っちゃったかな?!」
なんて思いますがそんな時は1分1秒がとても長く感じます。でも機器がない時代であれば数日、
そして数年待たなくてはいけないなんて、なんてロマンチック!と思いますが、
じゃあ椎葉江戸に行ってこいと言われれば、やはり現代を選びます。笑
 
でも脳内タイムスリップをして現代にリンクさせると、待つ美学みたいなものを感じました。
時が変われば状況も変わる。未来では思っていることがすぐに分かって、今待っている時間よりも
もっともっと短くなり、2010年代はLINEなんか使ってたのかよー!
という時代がきっとやってくるんですよね。それでもきっと1秒が長く感じられるのかもしれません。
 
待つ時間が長ければ長いほどロマンチックなものを感じますが、少ない時間でも自分でその時間をロマンチックに捉えることなら出来るかもしれないとも思いました。そうしたら現代でも生き方がロマンチックになるかも!笑 要は実際の長さや距離ではなく捉え方、想い方なのかもしれません。なんて思えば少しは人生が楽しくなるかも。。
 
 
 

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