ファインダーを覗いていると、ぴったりくるというかしっくりくるというか、シャッターめっちゃ切りたい！という瞬間がやってくる。
子供一人の写真だとその瞬間は割とやってくるのだが、家族写真になるとそれが難しい。
それは条件が多くなるからだと思う。
 
その条件とは光であったり、環境であったり、表情だったりハプニングであったり。家族それぞれがマッチして動かないといけないので、それぞれがぴったりくる瞬間がソロの写真を撮っている瞬間よりも揃わなくなるためである。
 
では家族写真は単に頭を悩ませる撮影なのかというとそういうことではない。難しい分、倍の面白さとやりがいがある。いつも家族写真を撮影する時に創造する何十年後のこの写真の価値。子供たちが大きくなって、結婚して、その時に写真を見返して「お父さん、お母さん若いねー！笑」とか「ぁあ、お母さんこんな表情で私のこと見てくれていたんだな」とか。家族写真はママパパのためではなく、子供たちのものである。（もちろん一番綺麗に撮影しないといけないのはママですが！）と私は聞いて、その通りだなと思っていつも撮影をするようにしています。
 
では何十年後にそう思ってもらえる為の条件とはなんなのでしょうか？家族写真を写真スタジオで撮ってもらう意味とは？まずは美しくあること。光、構図です。そしてその上に
どんな瞬間やハプニング、愛おしい表情や楽しい瞬間を作り上げます。
 
ライフスタジオでは小さいお子さんを含んだご家族写真がほとんどを占めます。上記のように頭で考えていても予期せぬ瞬間も訪れます。しかしそれが一番面白い瞬間なのです。
そしてそのときの表情が一番自然でもあります。
 
子供たちが柔軟であるが故、私たちもその倍柔軟でなければなりません。
そうでなければシャッターのチャンスを逃してしまいます。
頭もそして体も元気でなければいけませんね笑
 
写真を見ている人の表情までもを緩めてしまうような家族写真、そんな家族写真を目指してこれからもシャッターを切っていきたいです。