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国分寺店
圧縮トリミング
投稿日:2017/4/30
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圧縮トリミングについて考えてみる。
圧縮とは体を余白なく切り取ったトリミング。そのトリミングによる効果は様々ある。その中でも全身が入りつつも被写体に最も寄れる画角であるため、被写体がとても魅力的な瞬間でないと成り立たないのです。
またもう一つ難しいのがバランスです。体の全身のバランスを考えると、頭があり、体があり、そこからしゅっと足が伸びている。バランスがいい形となると土台がずっしりしているとバランスがとりやすいのですが、体だけを考えると土台が細い形となるのでそのままではバランスがとりにくいのです。だからポージングを促して気持ちのいいバランスに整えるということが必要となるのです。私にとってそれは座らせるということになりました。しかし座らせるというのもただ座らせるのではなく、その子の雰囲気に合ったものでなければなりません。またその子の体の硬さや癖なども考慮してバランスが良くそして自然である。ということが条件となります。
そしてバランスと同じくらい重要になってくるのが瞬間です。バランスが良くてもいつでも見れる表情では圧縮のトリミングに耐えうることが出来ません。背景・インテリアが入っていなくても被写体自身が解き放つグッとくるタイミング、瞬間がキーとなります。ハッとするという言葉がしっくりくるかもしれません。この子の場合はとても大人っぽい表情をするタイミングがありました。その瞬間を促して待つ。1時間の撮影の中では常に待つということは出来ません。しかし待つべき時があります。その時を見逃さずに予測して待つ、そして捉える。そのためにはバランスをすぐに探せるようになっていないといけないのです。
すべてが折り重なった瞬間に、被写体にグッとそしてぎりぎりまで寄ってシャッターを切る。
色んなトリミングがありますが、圧縮のトリミングにはそんな難しさと楽しさが混在する魅力があるのではないかと思います。
model:Rio chan
photo:Shiiba
cordinate:Nana
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