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M.kazuya
国分寺店

ミツイ

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世界観とは調和か

投稿日:2021/6/13

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良い写真とは、、、美しい写真とは、、、

撮影をしている者にとってこの議題は尽きることのないテーマだと考える。

 

 

正直言ってしまえば、「良い」とか「美しい」とかという言葉の持つ意味を調べてみても、

目、耳、心にうっとりさせる感じで訴えてくるとか、きちんとしている感じという意味として定義されている。

では、うっとりさせるってどういうことなのか?きちんとしているってどういう状態なのか?とそこでまた、疑問が浮かび上がってくる。

趣味趣向の問題なのでは。とすら思ってしまう部分もある。

 

しかし、美しいという言葉を調べていくと、他にもこんな意味をあった。

色、形、音などの調和がとれていて、快く感じること。

 

次に「調和」について調べてみると、矛盾や衝突がなく、まとまっていることと出てきた。

つまり、美しいというのは、色、形、音などが、矛盾や衝突がなく、まとまっている状態ということと言い換えることが出来る。

 

この言葉の意味は比較的理解しやすい言葉だった。

私自身、昔エレクトーンを習っていたことがあったが、「ド」「ミ」「ソ」の音を同時に押すことによってCコードという協和音になる。当時のことを考えれば、Cコード=「ド」「ミ」「ソ」という認識ではあったが、よくよく考えてみれば、これも音の調和が取れていて、快く感じるこの和音をCコードと命名したと考えれば合致がいく。

 

他の例で考えてみよう。

先ほど音を例に挙げてみたが、協和音の対義語として不協和音という和音がある。不協和音とは二つ以上の音が同時に出された時、全体が調和しないで不安定な感じを与える和音のことを意味するらしい。音楽に詳しいわけではないので、御幣があるかもしれないけれど、あくまで私の意見として書かせていただきたい。

 

不協和音が、調和されない音同士が同時になることにより、不安定な印象を与えるものであるならば、美しいの定義にあてはまらないものになる。しかし一方で、音楽の中では

意図的に不協和音を取り入れて、作り上げられた楽曲もあるという。

では、そのように調和の取れていない不協和音を取り入れて作りあげられた曲は、美しくないのか?

決してそういうわけではないらしい。部分的に見れば、不協和音という調和がとれていない状態がある中で、全体として見たときに、その不協和音がエッセンスとなり、曲にメリハリを生んでくれるという効果があるという。

 

要するに部分的に矛盾や衝突があるのだが、それが、曲全体にメリハリを生み、曲全体として矛盾や衝突がなく、まとまっている曲として調和がとれた状態であるという風に言うことが出来ると考える。

 

美しさの表現について考えたとき、最近漠然とそんなことを考えていた。

 

前置きが長くなってしまったが、話を戻すと、私達は美しい写真を撮影したい。そのためにどうすればいいのか?そもそも美しいとはどういうことなのか?と考え続けなければならない。

先ほどの文章から

美しい=色、形、音なのどの矛盾や衝突がなく、まとまっていて快く感じるもの

という風に定義をするならば、美しい写真とは、

「写真を構成する要素(光、インテリア、衣装、被写体、構図、レンズ、小物)などの矛盾や衝突がなく、まとまって快く感じる1枚」

という風に定義することが出来るのではないかと考えた。

 

次に、1枚として矛盾や衝突を生まないようにするためには構成する要素の特性について一つづつ深く考える必要がある。

写真に正解は無いと考えるが、機能や性質はそれぞれ異なるため、その一つ一つを自分自身が持っている知識や経験から紐解き、衝突が起こらないよう頭の中でイメージをつくりあげる。

 

 

 

今回の写真のテーマは調和である。

 

 

彼女が着てくれた着物は、白をベースに淡い色の花たちが描かれた着物であった。

グレージュトーンの着物は、目鼻立ちのきりっとした顔立ちと透明感のある肌の彼女が着た場合、

着物=和というイメージを和らげた。また、彼女のヘアスタイルもナチュラルなカール感を持たせたセットもそうさせた要因かもしれない。

彼女の持つ雰囲気をスタジオインテリアの中でどうやって調和していくべきなのかと思考を働かせる。

古典的な柄の着物であれば、和室や神社のようなロケーション方が衣装とインテリアとの関係性が生まれ、調和が図りやすいのだが、彼女の持つ雰囲気とは調和しないと感じていた。むしろ洋室のような空間の中の方が、着物=和というイメージを和らげた彼女を表現するのに似合っていると考えた。

 

スタジオの小物の配置を始める。

ドレス撮影の時に多く使用する小物たちの中から、空間として調和しそうな小物たちを選択し配置する。空間を確認しながら、小物たちのバランスを考え、微調整を繰り返し、

目に付く空間や線の処理に注意しながらイメージに近づけていく。

 

光は逆光で、逆光の効果である幻想的な雰囲気を演出することで、彼女の持つ透明感と綺麗な横顔を際立たせるための表現と、和というイメージを和らげる効果として逆光を選択した。

 

次は構図について考える。

空間と被写体としての調和を図りたかった為、横写真での撮影を選択した。

小物を配置していく過程で、バランスとるために、少し寄った構図で撮影をした。

 

着物という和を、ドレスのような空間の中で撮影することにより、矛盾や衝突が生まれてしまう可能性があるかもしれないが、全体としてみたときに、その矛盾や衝突がエッセンスになり、1枚の写真を引き立せるうえで欠かせない要素になったのではなかと考えてる。

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