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国分寺店
ポーズについて考える
投稿日:2019/9/3
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今回は、写真を構成する要素の一つであるポーズに限って考えてみたいと思います。
ポーズという言葉を調べてみると、「姿勢。特に、絵画・彫刻のモデルなどのとる姿勢」という事を意味します。
つまり要求された姿勢であるという風に考えることが出来ます。
写真を撮影する上で、ポーズをとってもらうということは、撮影側が被写体に対して、要求した姿勢になってもらうことを意味します。これが「pose」です。
また、ポーズには他にも意味があります。それは「休止 間 一時停止」というものです。
撮影において考えるのであれば、被写体の動作をカメラで連写した場合の一時停止的な1枚1枚がそれに当てはまるのではないでしょうか。これが「pause」です。
つまり撮影する上で、「pose」と「pause」が混在していて、全ての動作はポーズの連続であると考えられます。
私達の撮影のスタイルは、動作というものを撮影側の意図によって「pause」させることによって「pose」にさせるということになると考えられます。
私たち撮影側は、動作を点でとらえるのではなく、線でとらえることが大切になってくるのではないでしょうか。
この写真では、彼に、自分で帽子を被ってもらい、その後に横を向いてもらうように伝えた時の写真です。
私は以前から男の子を男らしく撮影したいと考えていました。
男らしい撮影をする上で、まず男らしさについて考える必要がありました。そしての1歩目として身体的な特徴を強調することに重点を置きました。
この写真では肩幅が見えるように正面向きに立ち、片手を頭に添えた状態で横を向かすことで、体重移動による若干の身体の流れと、首の筋を強調する「pose」を作り出すようにしました。
しかし、この写真をより男らしくしたのは、彼の表情だと私は考えます。私が考えていた「pose」に彼の表情が加わり、その瞬間を「pause」したことによってこの写真が生まれました。
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