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投稿日:2020/2/29

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違和感のない写真

私が撮影、分類する時にいつも頭の中にあるワードです。

私たちが撮影しているインテリアの空間は、作られたものであり、
衣装もヘアメイクもその子そのままではありません。

また、撮影の時間もポーズをしっかりと決めて撮影をしていくわけではありませんが、
かといって本当に自然に撮影された、ドキュメンタリーのような切り取り方なのかと
言われればまた違うと思います。

そうすると、撮影した写真には「作られた」「自然ではない」写真が混在しています。
それらが悪いものではないのですが、私はなるべく選ばないように気をつけています。
たった0.何秒の差の写真の中でも、まったく空気感が違う写真が生まれてくるのです。

ライフスタジオの写真は自然な写真と言われますが、その自然さを美しく作りだすのは
今でも難しいと思っています。どこかに作られた要素が入りやすくなるからです。

そしてそれらの写真を選別するというのが分類という作業になると思います。
もちろん写真を撮る上でイメージをしてシャッターを切っていくわけですが、
その中からより良いものを選ぶのがとても大切な作業になります。

前後の連続したほぼ同じような写真でも、ほのかに違いがあり、
そのほのかな違いが1枚に影響するものはとても大きいものです。

ライフスタジオではカメラマンが75カットを選別します。
その75カットにはストーリーがありますし、フォトグラファーとして自信と責任をもって
この世の中に出していいものだけを選ぶ時間でもあるのです。
(世の中に出して良い写真という部分については最近とても良く考えています。)
なので、撮影だけではなく写真を選ぶ目も育てていかなくてはいけないのです。


この一枚。彼女の美しさを引き出す、ナチュラルでとっても似合っているヘアメイク。
(ちなみにヘアメイクはヘアメイクを感じさせないものこそ高度だと思っています。)
そして彼女の美しい横顔と、指先、前ボケ、後ろのかすかに入るインテリア。
そこに彼女にぴったりの美しい優しい光。
心ときめく瞬間でした。この瞬間にも何枚かシャッターを切っていたのですが、
同じような写真でも、上記で述べたように少しの表情や前ボケのかかりかた等々により、違った写真の連続になります。

今回もその中からこの一枚を選びました。
悩んでしぼった一枚ですが、この一枚でしかなかったようにも思えます。

そしてずっと心に残っていってくれる一枚であって欲しいと願っています。

in Kokubunji
Photographer:Shiiba
Coordinator:Sayaka


 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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