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わたしができること

投稿日:2018/11/11

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人には個性があります。だから出来ることも人それぞれ。

いつも撮影に入る時はその子が出来る最大限を引き出してあげたいなと思っています。その最大限が出たときに良い写真が出る確率が高いと思うからです。

よく言われている観察する力を養わなくてはいけないというのはそういうことだと思います。この年齢だとこれが出来る、これは出来ないなどある程度目安になるものがあります。それはそれでとても重要です。しかし、それだけだとその子の個性を引き出すのは少し難しいです。ただ笑顔の写真とか、皆がやっている写真になってしまいます。

カメラマンが撮影したいのはその子だから撮れる写真。それが75カットの中に1枚でも入れることが出来れば私はある意味大成功だと思っています。

カメラマン、コーディネーターは色んな引き出しをもってないといけません。分かりやすく言うと、わー!!と楽しく撮影するのか、大人な雰囲気にもっていくのか、傍観者として撮影するのか、一緒に遊びながら撮影するのか。色々な方法があります。書いてみると簡単そうだけど、日々の撮影の中で自分を被写体に合わせて変化させていくのは意外と難しいことだと思います。

この子はまだ2歳で、お姉さんみたいにぴったりと居て欲しいところにいてもらうのは難しい年齢です。わたし達が良く使うのは座ってもらうこと。そうすると細かく居て欲しい位置に居てくれるからです。でもこの時、最近入ってきたこの葉っぱとの相性が絶対良い!と思い、コーディネーターの丹生にあの葉っぱに背中をつけて立たせてほしいとお願いしました。きっと丹生もいや、難しいよ!と心の中では思ったと思います。しかし2歳にしてはかなりおりこうさんだったので、もしかしたらいけるかも!という思いを胸に何度かチャレンジ。そして彼女も沢山頑張ってくれて、撮れたのがこの一枚でした。

髪の毛と葉っぱにさす優しい光、葉っぱの緑とお持込の洋服の色味のマッチング、そしてくりっと斜め上を向いたお目目(丹生が目線の方向から呼んでくれました)そしてかわいいお鼻、お口、全部かわいい。その一つ一つがきゅっとかわいく収まったのがこの一枚でした。本当に彼女の可愛さがぎゅっとつまった一枚になりました。

 

シャッターを切るのはいつも一瞬のタイミング、同じ瞬間はこないからこそ、逃せない時ばかり。被写体とのキャッチボールの中で、その子の個性を感じて、最大限を投げかけて、それをおさえる。そんなコミュニケーションが出来るとき、カメラマンとしての喜びを感じます。

 

Photo and wirtten by shiiba

Coordinate by Tansho

In Kokubunji

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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