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市川店
子どもはみんな問題児。
投稿日:2020/5/19
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毎日、撮影でお子様と関わりながらも、まだまだ本当の意味で、お子様たちの気持ちに寄り添えていなかったんじゃないかとこの本を読むことで、感じる内容がありました。
この本の著者は、名作の絵本「ぐりとぐら」の生みの親であり、母でもあり、また数多くの子どもを預かり育ててきた保母さんでもあった、中川季枝子さんの作品です。
毎日がんばるお母さんへ、今伝えたい子どもの本質や育児の基本。
“焦らないで、悩まないで、だいじょうぶ。子どもは子どもらしいのがいちばんよ。”
“いざという時、子どもは強い”
“ナンバーワンはお母さん”
などなど…、いくつかのメッセージを収めた、心がほぐれる子育てバイブルになっています。
本のタイトルにある、「子どもはみんな問題児」は若干、刺激のあるタイトルですが、同時に問題児でもいいのではないか!と堂々と胸張っているタイトルにも思います。
本の中には、子どもらしい子どもという表現がよく出てくるのですが、私たちも撮影でお子様たちと接するときに、子どもらしさを表現した撮影、子どもらしさが存分に表れた写真には魅力を感じ、パパさんママさんが一番喜ぶ写真の一つでもあるのを感じます。
子どもらしさ、その子本人の、いつもの感じが撮影の短い時間の中で表れだし、写真として収めるよう私たちも最善を尽くしていますが、その子らしさが出ている撮影に、近くで見ているパパさんママさんはやはり、安心感を抱くようです。
では、子どもらしい子どもとはどういう子どもでしょうか?それは、ひとりひとりの個性がはっきりしていて、自分丸出しで堂々と毎日を生きている子のことをこの本では表現されています。
また、その子どもらしさを大人から見ると、世間の予想をはみ出す問題児かもしれない、とのことでこのタイトルに結び付くのですが、今や大人である者たちがその子どもらしさがでている状況に、歯止めをかけてしまっているのではないかとも思いました。
大人になると、さまざまな経験からこうでなければならない、こう生きていくことで安全だ…というように真っ向からぶつかることを恐れ世間でいう一般的からは反れないでいようとします。
子どもはそうではないということです。
純粋で正直で、とにかく一生懸命で、いたずらするのにも全力投球で、友達とけんかをするにもいい加減ではなく、何をやるにも半端ではない。その姿が、大人から見たら問題児かもしれませんが、子どもは当たり前であり、むしろ子どもとはそういうものなんだと思います。逆に、「はい、はい」と周りの大人の言うことをすぐに聞く子であったら、育てるほうにも面白みがないですし、ロボットではないので、すねたり、いやいやだったり、言うことをきかないのが、当たり前です。
それは私も含め、大人たちが制御しすぎているのかもしれないなと感じました。
また、子育てにおいても私は、子どもがいないので、子育てのたいへんさがわからないですが、子どもを育てることは簡単ではないことはわかります。またわからないながらも、いい親でありたいという思いは、私でも感じる部分はあります。図々しいようですが、将来の自分を想像してみました。
世の中のパパさんママさんは365日、子どもと向き合い、子どもの育て方に日々あ~でもないこ~でもないと、考えていらっしゃると思います。
でも、そんな姿も子どもはよく見ているのだなと、この本を読みながら感じる点がいくつかありました。
話しをしっかり聞いてあげる姿、感情的になり怒らない姿、夫婦仲良くケンカをしない姿など、子どもの育て方は「見る」のではなく、親の姿を「見せる」ほうが大切だということもひとつ知ることができました。
そんな中で、子どもを育てるのではなく、子どもと一緒になって成長していくというのが正しい子育てなのかもしれません。
親も、必死でその必死さは自分も子どもでありながら、親に対して感じることはあります。なにが正しいとかはないですが、大人になった今、親に対し思うのは、愛してくれている愛情はものすごく伝わります。
子どもを一番に考えることで、悩んだり、かなしくなったり、嬉しい時には自分のことのように喜んでくれる、一番の理解者だと感じます。
この本を通して、子どもたちの向き合い方を教わりながら、親になることへの思い、さらには自分の両親が私にかける思いも感じることができた時間でした。
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