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市川店
閉鎖病棟 それぞれの朝。
投稿日:2020/3/29
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昨年、11月に上映されていた、映画『閉鎖病棟 それぞれの朝』ですが、私は映画の番宣が放送されるなり、見たくて見たくてたまらなかったのを、覚えています。
綾野剛が主演ということもあったかもですが…。
そんな映画のあらすじを簡単に…。
長野県のある精神科病院、六王子病院。そこには、それぞれ事情を抱えた患者たちがいます。
母親や妻を殺めた罪で死刑となりながらも、死刑執行が失敗し生きながらえた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)。
サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れだすようになり、妹夫婦から疎んじられているチュウさん(綾野剛)。
父親からのDVが原因で居場所がなくなり、この病院を拠り所にしている島崎由紀(小松菜奈)。
彼らは家族や世間から遠ざけられても、医師や看護師に見守られ、明るく生きようとしていました。
そんな中、この穏やかな日常を一変させる殺人事件が院内で発生します。
そのことがきっかけで、3人はばらばらになり、それぞれの道を歩みだしますが、一体、この映画が伝えたいこととは何だったのだろうかと、映画を見ながら考えさせられました。
私はこの映画を通して、ありのままで生きることの素晴らしさを感じました。
人は生きていくために、作り上げられた社会や環境に共存すべく、自分の思い、感情を押し殺さないといけないことが多くあります。とくに、日本人は本音と建て前を使い分けることが、文化的に当たり前とされているため、人が感じる…本当のところはわからないし、むしろそこに目を向けてはいけないとまで思ってしまっています。
また、家族でありながらも、隠し事が一つや二つはあって、プライバシーだというようでは、自分らしく生きることすら難しくなっていくのではないでしょうか。
ありのままで生きられる素晴らしさは、そう簡単なことではないと思います。
しかし、そんなありのままを受け入れてくれる人たちと、出会っているこの閉鎖病棟の人たちは、どこか生き生きとした表情をしていて、そこにこの映画が伝えたいことが表現されているのではないかと感じました。
病棟の人たちは、一緒に生活をしていることで一人一人のありのままが見え、本気でぶつかり、本気で向き合っていることで、お互いが理解をしようとする感情に、どこか温かいものを感じました。
私自身、普段の生活の中で、浮き沈みが激しく、感情的なりやすいことが多くあります。
その中でも受け止めてくれる人、そうなることを一旦冷静に咎めようとしてくれる人、周りの人に支えられ生きている自分であることを毎回感じます。また、自分らしくいられるところには、自然と喜びもわいてきます。
その環境を当たり前と思い、自分だけのもにせず、周りに発信していけるような自分であっていきたい…そう思わされる映画でした。
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