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市川店
いい写真とは。
投稿日:2019/8/22
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写真は、無限だなと感じます。
正解や不正解はなく、いい写真となるものの客観的な基準も存在しないと思います。
写真のいい!の感じ方は人それぞれであり、とらえ方もそれぞれです。
いい写真とは?の質問に難しさを感じるのは、その質問において、定義づけしようとすることで、難しさを感じるのだと思います。
いい写真は単純に“いい”と思ったものが、いい写真ですが、いい写真とは意外と簡単すぎて、とても難しいものかもしれません。
私は、この写真の良さを直感的に感じたのもそうですが、カメラマンがこの写真を撮るためにたくさん考えながら、撮影をしたのだろうな、と感じるものと、またカメラマンの熱意たるものも感じたこともあり、いい写真であるこの写真を、微力なら分析させていただこうと思います。
■光
朝10時前頃、天気も快晴で外は暑すぎるくらいの気温でした。夏は日の入りも早く、朝の10時ごろには、真上に太陽が昇ってしまいます。市川店は、朝の早い時間にスタジオ内にはとくにいい光が差し込みます。背景に写る窓からは朝の陽ざしが差し込んできており、カメラマンがカメラを構える左サイドからも陽ざしが差し込んできていました。
背景の窓から入る、光は逆光になるほど眩しくなりますが、そこに彼女を配置し、逆光によって肌の色の調節が難しくなる中、色味の調節を行った撮影には、この時間と瞬間を察しての撮影だったのではないかと思います。
■構図(配置)
横写真で切り取ることで、広くインテリアが入ります。背景にある窓の冊子の線一つから壁に使用されている木目の縦線。そして、彼女のいる後ろに位置する、縦の線と見える柱。また、家具の一つ一つ。様々な線という線が入り乱れる、この場所で、そう感じさせないように前ボケを置くなどして、とても整理されたように見えます。縦や横の線が垂直に整理されていることから、入り乱れるたくさんの線が気にならないのかもしれません。
■コーデ
今回、こちらのコーディネートは、select junoさんという洋服屋さんとのコラボ企画で実現したものになります。彼女の着るトップスのぴったりした生地感のスタイルにひらっとした涼しさを与えるスカート、また、小物としてつばの広い女優帽子がトータルコーディネート全体を引き上げ、より女っぽさを加え3歳の女の子とは思えないほど大人びた印象を与えたものと思います。
■前ボケ
最後に前ボケですが、この写真において、前ボケは大きな役割をし、見る人にとても大きな印象を与えるのではないかと思います。
前ボケに使われているのは、彼女が手に持っている、濃い青色と緑色を混ぜたような色合いを持つ花であります。前でぼかすことで、このような色味がでるのだろうかという驚きとあえてこの色合いを選び、色の統一がなされていて、カメラマンが意図して撮影したのが、すぐにわかりました。
また、ぼかされている花自体が濃い色合いをはなつ色ということもあり、印象は重たさを感じもしますが、その印象に合わせるかのように、彼女の表情が引き立って見えます。
そして、花全体から写真3分の1下ほどまでにぼかされた前ボケには、グラデーションがかかり、淡く白っぽくぼかされているところが、どこか幻想的な印象を与えとても美しく感じました。
いい写真とは、はっきりとわかりません。
しかし、私が“いい”と思ったことは事実であり、私が“いい”と思った写真がすなわち、“いい写真“であることもまた事実だと思います。
“いい写真”は誰かに教えてもらうもではなく、私だけが感じ、知るというものかもしれません。
Photo Sb-kim
coordi Oshikata
write Yoshida
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