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市川店
かける思い。
投稿日:2019/6/27
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私が小学生のとき。
朝、眠い目をこすりながら、まとまらない髪の毛を2つに結んでもらい、左右対称でないと文句をつけながら学校に行っていた時のことを思い出します。
なにかと、敏感で初めのころはおとなしく過ごしていた、小学年・中学年をすぎ…
あだ名をつけられた高学年からは、面白いことをするのが楽しくて、面白さを求めた結果、変顔を特技にしていました。
人を笑わすことに幸せを感じていたこのころの将来の夢は、お笑い芸人だったように思います。
そんな小学生時代には当たり前で、毎日を共にしていた、ランドセル。
今思えば6年間も同じカバンってなかなかすごいな…って思います。
6年間のいろいろな出来事や思い出を背負うであろう、ランドセルにはたくさんの思いが詰まるものです。
今回、今年小学生になった、男の子が来店してくださいました。
とても人懐っこくて、お話し好きで、好きな食べ物を体で表現してくれるとても、おもしろく可愛らしい子でした。
そんな彼にも、この撮影の時間を、思い出として残してもらいたく、たくさんのお話しをさせていただいたのを覚えています。瞬間瞬間に見せる表情がすべて愛らしく、数か月前までは園服を着て幼稚園生だったのが、フォーマルな格好でランドセルを背負うことで小学生となった…大人びた姿にご両親の方たちは、成長を感じるのだと思います。
これから、彼自信にたくさんの思いや期待がかけられるのと同時に、それを背後で見守るランドセルには、同じ思いと期待を背負うことになるのではないかと思います。
入学撮影の時には、そんな私自身の勝手な思いを撮影に組み込ませていただきました。
ランドセルの重みやこれからの彼自身に向けてのメッセージをのせて…。
教科書に見立てた、本の上に寝そべっていただき、この時、カメラに視線を送るよう指示をしていますが、この姿勢からの表情がなんとも、惹かれる瞬間だと思いシャッターを切りました。
後ろから入る自然光を浴びたランドセルは、湾曲の部分に光が反射されています。
また、サイドにも大きな窓があるため、こちらも自然光によって、彼の顎から頬にかけて照らし、立体的になっているのがわかります。
構図においても、彼を真ん中に位置し、上と下には空いた空間があるが、上には窓の四角、下には椅子の脚の四角が一つの線となり、写真を安定させて見せてくれています。
ランドセルに、かけられる思いはさまざまです。
ご両親の期待の反面、お子様たちは不安な部分が大きいのではないでしょうか。
私も入学当初は不安だらけでした。
でも、友達という関係を築き、勉強という新しい数々を学び、毎日新鮮で、楽しいこと嬉しいこと、苦しいこと、いろんな感情を得た時期がまさに、この時期だったように思います。
そんな、6年間の始まりに、このような形で写真を残させていただく、瞬間に携われたことが、ありがたいと思わせてくれた、出会いでした。
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