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市川店
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ほーーーん‼︎よんでみよぉぉおぉーおー‼︎⑮

投稿日:2018/10/31

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ちょっとだけ

 

 

この絵本は、子供向けというより大人向けの絵本だと思います。上の子供が赤ちゃん返りをしたり、2人目の育児に少々疲れを感じ始めた時、この絵本が心を柔らかく、また温かくしてくれるのではないでしょうか。

 

私は昨年、決めた冊数を目標に本を読んでいきましたが、その中で何冊か絵本も読ませていただきました。

絵本といえば、子供に読み聞かせる本だと思っていましたが、読んでいる大人の方がむしろ深く考えさせられる内容が多かったように思います。

今回、読ませていただいた絵本もそのひとつです。

 

 

内容としては…

主人公なっちゃんの下に赤ちゃんが生まれてお母さんは忙しくなり、なっちゃんはいろんなことを自分ひとりでやってみます。お姉さんになったからと頑張るなっちゃんですが、眠くなった時だけは、どうしてもお母さんに甘えたくなります。お姉さんになったことで感じる切なさ、それを乗り越えることで成長していく子どもの姿を、母親の深い愛情とともに描いている作品です。

 

なっちゃんの下に赤ちゃんができたことで、なっちゃん自身の心の変化や姿勢がうれしくもあり少し切なくなる部分がありました。なっちゃんがお姉ちゃんになったことで、お母さんは下の赤ちゃんに付きっきりで世話をするようになると、愛情は変わらずとも、お母さんは仕方なく、上の子供に少しの我慢を持ちかけることもあります。

また、そんなお母さんの姿を子供なりに感じ取り、ちょっとだけ頑張ってみるなっちゃんの姿に、子供がかける親へ対しての気づかいが、なんとも安易な言葉ではまとめられない気持ちになりました。

 

私の幼い記憶の中で、長女である私にとって、お姉ちゃんだからと言われて我慢をしなくてはいけないこともあったかもしれません。そんな中、自分が自然と我慢をしていたかどうかはわかりませんが、今でも我慢だけはいくらでもできてしまう部分があります。

下に妹がいるからということが原因ではないと思いますが、そういった環境の中で何らかの我慢をしてたのではないかと思うのです。

そして、いつからか、自分だけが我慢をしていれば周りに迷惑をかけることはないと最近まで勘違いをしていました。いくらでも我慢ができるといって、我慢をしているだけがいいことではないこと。我慢をしているからと言って、決して周りに迷惑が掛かってないことはないということ。

自分だけの我慢が、周りにいい影響を及ぼしてないことに気づかされました。

 

私の我慢話しが大きくなり逸れてしまいましたが、なっちゃん自身がお姉ちゃんになることで必要な我慢と、いらない我慢とで区別をしなくてはいけませんが、そこは、お母さんである親が気づいてあげなくてはならない部分だと思います。

この絵本の読み方によってはお姉ちゃんとしての成長も感じられますが、母親としての感じることがあるかもしれません。

自分の大切な子供なのに、もっと優しく接することができないでいるお母さんは、本当はもっと優しく接してあげたくて良いお母さんでありたいのにと、日々葛藤の中で生きているのではないでしょうか。日々の家事や育児に時間に追われる毎日が、気持ちに余裕がなくなり、ついつい子供にあたってしまうことがあるかもしれません。そこで何度も申し訳なく思う…そんな思いがけして悪くはなく、そこから母としての学びが多いわけです。

今はとても客観的な視点からにはなりますが、これが自分ごとになってくると、今と感じる内容は大きく変わってくると思います。

 

そのような本は、その時その時に必要な内容を与えてくれている気がします。

今回も、その本が私に必要な内容を与えてくれました。次はどのような本に出合えるのかが楽しみです。

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