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市川店
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ほーーーん‼︎よんでみよぉぉおぉーおー‼︎⑭

投稿日:2018/9/29

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くちびるに歌を

 

 

 

長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台になっています。合唱部顧問の松山先生は産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ、元神童で自称ニートの美しすぎる臨時教員・柏木先生に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼したのでした。

それまでは、女子合唱部員しかいませんでしたが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部するのです。

ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員とが対立し始めます。

夏のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)県大会出場に向け、女子は、これまで通りの女子のみでのエントリーを強く望んだのですが、柏木先生は、男子との混声での出場を決めてしまうのでした。

 

一方で、柏木先生は、Nコンの課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していました。提出は義務づけていなかったこともあり、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていました。

 

 

この本を読む中でいろいろ考えさせられました。

 

何のために歌うのかということを、合唱部の部員たちが頭で意識をするのではなく心で感じ、考えていた姿はとくに印象的な部分でした。

目指す先が県大会への出場資格を獲得できる地区大会上位2位に入ることが、歌う目的になりそうですが、本番の舞台で生徒たちが取った作戦や、本番が終わった後に名残惜しくて会場から離れられず生徒たちが歌い始めた姿を見ると、彼らにとっての合唱は誰かに聞いてもらうために歌い、そのためにみんなと声や心をひとつにしてきた姿が、歌う目的になっていたところに大切なことを教わりました。

 

何のためにという動機の始まりが、やはり自分に向けられてしまいがちですが、そこを相手のためを思って成したとき輝きだし、見て感じる側も刺激を受けるのだと思います。

思ったことをまっすぐに行動に移し同じ気持ちがいくつも集まって、一つの声が大きな魂となったとき奇跡がおきたり、人の心に感動を与えるのだと思います。

 

そして、このコンクールの課題曲として歌われた「手紙~拝啓 十五の君へ~」の歌詞を改めて読んでみました。15歳という青春ど真ん中のときに感じる事や悩み事、今この瞬間は余計なことも考えてしまい、なかなか解決の糸口が見つからず、もがき苦しんでいた時期かもしれないですが、15年後30歳になった自分がそんな15歳の時だった自分に「拝啓ありがとう十五のあなたに伝えたい事があるのです」と手紙で答えている内容があります。

 

・自分と向き合いなさい

・自分の声を信じればいいの

・すべてに意味があるんだよ

・恐れずに進んでね

とそのときにはわからなかった15歳の自分が、30歳の今まで頑張って進んできた今、振り返ればたくさんのことを経験し、自分のものになっていることに、この歌詞にはたくさんの意味が込められているのではないかと思うのです。

 

深い意味の込められた歌詞と今回、それをテーマに書き下ろされた「くちびるに歌を」という小説では過去、現在、未来を結び時間や環境が解決してくれると同時にしっかりと向き合わないと前に進めないということを語っているように感じました。

 

 

私も、再来年30歳になりますが、今15歳の時を思い出すと、いろいろあったけど楽しい記憶しか残っていません。それはその時の今を必死に生きていたのかもしれません。

またこの先、今以上に状況や環境が変わり経験したことがないことが起きてくるかもしれませんが、自分を信じて起きる出来事にはすべて意味があるということ、その出来事に避けて通るのではなく、まっすぐと向き合っていき自分から道を見つけていきたいものです。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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