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市川店
scrollable

とりくみ(前ボケ)。

投稿日:2018/6/21

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普段からたくさんの写真を目にしていますが、写真を見ながら、良い写真やお気に入りの写真、魅力的な写真。また、逆に気にとまらない写真もあります。良いと思う写真はどういう写真なのでしょうか。さまざまな観点から答えは出されると思いますが、中でも、カメラマンの感覚とが同化できている写真が良いといわれる写真のひとつだと私は思うのです。

今は、まだまだ先輩たちの写真を見ながら、真似ることしかできていませんが…そんな先輩たちの写真を見ながら、やはりカメラマンが意図して撮られた写真というのは見る相手にも響いてくるものがあります。

1枚1枚の写真に対して、意味を成し説明できる写真でないと、ただ単にシャッターを切っただけの意味のない写真になってしまいます。良い写真を撮っていくためにも、カメラマンとして撮りたいイメージ、感覚が明確に成され、その通りに写しだせる能力が身につくことができたら写真に対しての質も変わりますし、物事に対しても見え方や捉え方が変わってくると思います。

 

 

今、個人的に写真に対して取り組んでいる内容があります。

それは前ボケです。

前ボケとは、被写体とカメラの手前にものを意図的にぼかし、写真に奥行きを出したり、ぼかすものによってふんわりとした雰囲気、またミステリアスな雰囲気など、写真を見る人が被写体をそっとのぞき込んでいるような感じを演出できるテクニックのひとつです。

そんな前ボケに対して無知であった私が前ボケに対して集中していった結果、前ボケに対しての感覚を知ることができた気がします。

■ぼかすものによって、写真に現れる透明度が変わってくる。

■ぼかすものに当たる光によって、色合いが変わってくる。(ぼかす物自体がもつ色も同様)

■写真に写りこむ前ボケの割合、位置によって、写真に変化をもたらすことができる。

■前ボケを入れることによって、カメラ→前ボケ→被写体→インテリアと段階的なぼかしが入り、被写体をひとつの空間に入っている印象を与え、立体的に写しだすことができる。

など…、前ボケの要素ひとつで写真の質があまりにも変化してくることを知ることができました。

 

 

今回、撮影した7歳の七五三では、個人的に取り組んでいた前ボケに力をいれました。

撮影された時間帯は10時頃。天気は快晴でした。市川店の3階の撮影スペースは本棚前で、彼女とカメラマンの間には、黒い壁といわれる黒サッシがあります。この黒サッシを上手く撮影する方法を模索中ではありますが、今回はこの黒サッシを隠すように前ボケとして、手前に葉っぱ(木)を置きました。この葉っぱが黒サッシをうまいこと隠し、葉っぱに当たる光の具合と黒サッシにも光が反射し、ひとつの線として彼女の周りを囲むようにし、彼女がフレーム(空間)の中に入っているような感覚を演出することができました。彼女には椅子に座って頂き、和傘をさし、こちらを見ていただくよう指示しています。またこちらも、彼女が持つ和傘が前ボケの葉っぱとつながっていることで、ひとつの線として見え、前ボケの要素が成り立っているものとなっています。

反省点としては、光を多く取り入れすぎたことです。自然光の光に留まらず、中のLEDの電気をすべて付けている状態です。写真に写る彼女の背後の光がそうです。全体的に白っぽくなり、着物や和傘の赤い色までも白っぽく見えてしまっているのには、光の量が多いといえます。また、切るトリミングにも改善すべきところはあります。いらないところは排除すべきですが、カメラのファインダーをのぞいた時に全体としての感覚、イメージをもっと養っていかないと瞬時の判断ができないのです。全体を見て瞬時に感じとる、直感力を身に着けていくためにも日ごろからとにかく写真を見ることに徹しています。それでも足りないのには、写真に対しての分析力が欠けているのだとも思います。今後は、イメージする写真、撮りたい写真をまずは自分で分析を行いながら、その通りに撮影をし、よりよいものに向かっていきたいと思います。

 

自分の感覚を強いものにし、自分の感覚が写真に反映し同化した写真を目指して今後も、撮っていきたいものです。

 


Photo yoshida
Cood pepe

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