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市川店
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ほーーーん‼︎よんでみよぉぉおぉーおー‼︎⑫

投稿日:2018/6/21

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君の膵臓を食べたい。(漫画)

 

原作として、発売された小説が書籍化され、様々な賞を受賞後、その勢いは止まらず…さらに映画化までされた作品です。

高校生である主人公の少年はクラスでも、目立つタイプではなく友達もいない暗いタイプの子ですが、ある日盲腸の術後検診で訪れた病院である日記を拾います。その中には、書いた本人が膵臓の重い病気を患っており、もう長くは生きられないというショックが大きい内容だったのですが、すぐに持ち主が同じクラスであり、また同じ図書委員でもある女の子、咲良のものであることがわかります。

この事実はもちろん、クラスの誰も知らない内容なのですが、自分との真逆の明るいタイプの女の子との距離が、この日記の内容を知ったためにどんどん近づいていくというお話です。

少年は、明るい咲良と過ごすことで、内向的な心が少しずつ外に向かい、彼女の存在の大きさ、彼女によって、少年の気持ちや行動も変化していくのでした。

 

 

ここで、印象に残ったセリフがいくつかあります。

 

 

①死に直面することで生きている実感が持てるようになった。

私自身、そこまでの窮地に陥ったことがないので想像がしにくいですが、死に直面することで、周りの物事の考え方や捉え方に今までの自分から変化をもたらすとことができると思いました。当たり前であった今までの生活がそうはいかなくなることで、はじめは苦しい日々が続くと思いますが、生きているという実感に大いに感謝せざるを得なくなるのではないのかと思いました。

私も実際、今の仕事に就くまでは介護の仕事に就いていました。

介護の時に携わっていた方たちは皆、今いる施設で最期を迎える方たちです。もちろんおじいちゃん、おばちゃんが多いですが、施設での生活で楽しみなどさほどありません。そんな中でも、私たちスタッフとの何気ない会話に、笑顔でこれでもかというくらい、スタッフを捕まえて話をしたがるのです。そんな姿に、いつも私は感じる内容がありました。施設で生活をされているおじいちゃんおばあちゃんより、私が自由な生活を送っていながらも目の前のことにとらわれすぎて、感謝すらもできてない生活を送ってしまっていることに気づかされました。おじいちゃん、おばあちゃんたちはこの施設という決められた空間の中で楽しみを見つけ自分の今できることをして、周りの家族や友達、スタッフに喜んでもらおうと、行動している方たちが多くいました。生きている今だからこそ、生きているという実感をもつために、最大限の行動力にその方たちの強さを感じました。

 

 

②出会いや出来事は偶然ではなく自分が選択した結果。

本当にそう思います。

偶然的な出会いもありますが、振り返ると、実は一つ一つ計画が成されていたのではないかなと思うのです。今まで出会ってきた人たちを思ってみても、たった1か月、2か月ほどしか一緒に仕事をしていなかった人でさえも、その人と自分との関係が深いものになっていると、何十年たった今でも、わざわざ会いに行って様子を伺ったり、気になるなど、関係は永遠に続くものです。その出会いも振り返れば、その瞬間にそのタイミングで出会い、一緒に仕事ができたからこそ、深いものになったかもしれないなと思います。その選択は偶然で成されてきたようで、自分が結局のところ選択してこないと、今の環境、状況にならないと思います。そう思うと、自分は自分でしかこれからの選択を行っていけないですし、自分の人生を自分で選択していくならば、楽しくて幸せで、有意義なものにしていきたいので、自分自身での歩みを確実なものにしていかないといけないなと感じました。

 

 

③自分一人では自分が生きていることがわからない。自分と人との関係があるから、自分が生きているということが実感できる。

自分の気持ち次第で、一人になりたいとか、一人の方が楽だとか思うことがありますが、そういう思いになってしまうのには、人との関わりの中で起こってくる気持ちだと思います。人との関りが一切ないところで生活すると、一人になりたいなどという感情すらも湧いてこないかもしれません。感情がないものになるかもしれません。しかし、生活をしていれば、家族や友達、仕事をしていれば職場の人たちなど、どこかしら私たちは一人ではないですし一人にはなれないのです。だからこそ、さまざまな感情は湧いてきて当たり前だと思うのですが、これが、まったくの一人で世界が構成されていたら私は生きていけないです。やはり、私自身も一人で生まれ育ったわけではないですし、今の環境でさえも、まだまだ、人に甘えさせてもらっています。自分が成すことで周りの人たちに、少しでもいい意味で影響を与えることができたら、自分が生きている価値もわかりますし、自分の生きている理由もわかってくるものではないでしょうか。

 

この本を読む中で、何事も前向きにとらえる明るい咲良に気づかされたように、私も今までの歩みを見つめなおし、これからの人生を充実させるよう、考え方を変えていかないといけないと気づかされました。自分自身と向き合い、日々をもっと真剣に生きなければと気が引き締まった、本でした。

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