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市川店
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ほーーーん‼︎よんでみよぉぉおぉーおー‼︎⑪

投稿日:2018/5/14

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スイッチを押すとき


小説を何冊か読む中で、こんなにも先が気になり読む手が止まらなくなる感覚を覚えたのは、初めてでした。

この本の感想から端的に話すと、とにかく切なくこの本の設定が現実のものとなったら…と考えただけでも恐ろしくなりました。


ストーリーは、子供たちがある程度の年頃になると、親と離され隔離された牢獄のようなところに閉じ込められ、自分の命を自分の意思で止めることができるスイッチを渡されるという、設定は至ってシンプルなものです。

そこでの生活が耐え切れなくなれば、スイッチを押して命を経てばいい、それは簡単な話ですが大人になるまで生き延びている主人公は、どうして7年もの間スイッチを押さずに生きようとしているのでしょうか。

それは、彼らの中にある一つの希望がまだ消えていなかったからです。


今この世の中、自殺という選択を簡単に行っている若者たちにぜひ読んでいただきたい本であるとともに、とても考え学ばされる内容が多いものがありました。


幼いころに何も知らされず親と離れ離れになり牢獄のようなところでの生活を余儀なくなされた主人公たちは、家族で一緒にご飯を食べたり友達と遊んだりおしゃべりをしたり、私たちからすると当たり前のことが彼らの中には叶えたい実現させたい希望として、抱き続けているのでした。

この叶えたい希望をいつか現実にさせたいと生き続けることで、この願いが叶うかもしれないというただただ純粋な願いが、ここまで生きてこれている理由になるのです。


私たちが日常に溢れている出来事が当たり前として生活をしてきていますが、それは当たり前のことではないのだと、この本を読みながら思いました。

家族がいて、友達がいて、たわいもない話をしながら笑い合って、ごくごく当たり前のことを叶えたい希望として抱き続けている、主人公たちに胸が痛くなりました。

それと同時に、この当たり前の生活日々の日常に本当に感謝しないといけないなと、感じることができました。

当たり前のことが当たり前でなくなったときが一番悲しくなり、どうしていいかわからなくなると思います。

失って気づくことがたくさんあるように…
そうなってからでは遅いのです。

人は生きていると欲が出るのは仕方のないことで、今のような現代社会の中ではもっと欲が強くなる一方だと思います。

そうなったころに、初心に帰らないといけないと思うのです。初心の気持ちというのは、何を取り組むのにも新鮮でわくわくとドキドキ期待が入り交じり、純粋に前しか向いてないと思うのです。

しかし、その取り組みにも慣れてきてなんなくこなせるようになってくると、欲が出てきます。欲といってもさまざまありますが、私だったら楽な方へ楽な方へと意識が向いていきます。

欲を持つことで前には向かなくなる…
そんな気がするのです。

そのような時には初心どころか…
考え方にも甘えが出てきてしまうのです。
 
ようは、何が言いたかったかというと見失いかけている現代の人たちにもう一度、当たり前に生活ができる幸せを感じていただきたいと思いました。

生きていくために必要な最低限の環境と些細なところに、幸せを見いだせるだけで人は生きていけるということです。

現代の社会の人たちが忘れかけている課題になるものではないでしょうか。

また、今このように当たり前に生活できていることに感謝し純粋に物事を見ることで感じる幸せがあるかもしれないですし、常に初心の気持ちに立ち返りながら
日々を送っていきたいと感じました。

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