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市川店
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ほーーーん‼よんでみよぉぉおぉーおー‼⑨

投稿日:2018/3/17

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93番目のキミ



読書嫌いでもついついはまってしまう

山田悠介の小説。

長かったり、

難しいものだと

途中で読む気が失せてしまうのだが

今回読んだ

“93番目のキミ”

という小説に関しては

1日で読み切ってしまうほど

続きが気になり

読み進めずにはいられなくなった。



あらすじとしては…

最新式ロボット・スマートロボットⅡを購入し

シロと名付けた主人公の植木成太。

そして

相棒アプリをダウンロードすることで

感情が芽生えたシロ。

ある姉弟との出会いが

彼らの運命を大きく変えることになるのだった。


成太たちの運命を変えていった

予想外の急展開を巻き起こすラストに

感動する。


この作品は大切な人を想ったシロの行動に

誰もが涙する温かいラストシーンが待っている

ストーリーになっている。



科学、技術の発達に加え

今やロボットにも

さまざまなロボットが増えてきている。

人の代わりに作業を行うロボットには

産業用ロボットや、掃除用ロボットなど

最近では変なホテルというホテルができるほど

接客はロボットがやるものまで…。

これからの高齢化社会の時代を切り抜ける対策として

介護用のロボットまでも開発され

現代にロボットの存在が

欠かせないものになってきているのも事実である。



ストーリーに出てくるロボット、シロは

感情アプリによって

あらゆる感情を身に着けていく。

時には

主人公である成太の合コンに付いていき

成太が気になる女子に気に入られるための

仲介役として活躍し

成太の周りにいる人達にシロを通して

心通わせていく王道なストーリーの展開であった。


それからある姉(気になる女子)弟との出会いで

運命が変わっていくのだ。

続きのストーリーとしては

弟の和毅が病気で片足を切断しないといけなくなり

その片足の義足として

ロボット、シロが和毅の足になるものだった。

ロボット、シロは

最初から最後まで純粋で素直で優しい気持ちを忘れない

いいロボットであった。

最後の決断と別れには

何とも言えない切ない気持ちでいっぱいになった

と同時にロボット、シロを通して

現代の人間が忘れかけている

感情を取り戻そうとしているのではないかと思った。
 

いくら、ロボットいえども

作ったのは人間であり

ロボットの中にプログラムされているものも人間の感情。


人間はどうしても

環境や状況によって左右され

感情の浮き沈みが激しくなるものだが

ロボットは純粋に素直な感情を持ち続けていて

そんなすてきな心に奪われてしまった。


もともと人間だれしもが純粋さ、素直さは

持っているものであり

環境や状況の変化によって…

知らず知らずのうちに薄れてしまっているのだろう。


ロボット、シロのように体はなくなっても

和毅の足の一部として生き続けていられるのには

そこにシロとしての感情が宿っているのであり

シロが決断した思いの中に

和毅を助けたい!!

とただ純粋な思いだけが生き続けている感じがした。

素直な気持ちというのは誰もが

納得いく答えであるように思う。


そこに嘘、偽りはないからこそ、疑いようもない。

もしかしたら

ロボットだからできた行動かもしれないが

今や移植を提供するなど

他の人のために生きている人はたくさんいる中で

私だったらどう行動に移すことができるのだろうか

と考えさせられる内容であった。


やはり

他のために

自分を犠牲にすることは簡単なことではないけれども

純粋に他のために生きて

他の人が喜び

笑顔が見れるのならば

その人のために生きていきたいと思うし

それが人生として生きている意味だとも思う。



この小説を通して

このような考えに至れるのにも

この小説としての魅力であろう。


なかなか普段

考え込まない内容を考えることで

自分の中で解決するものがあったり

逆に考えさせられたりと…

それが本の魅力なのかもしれないが

今後も本を通して

自分の身になるものとして

さらなる発見をしていきたいと思った。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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