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市川店
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ほーーーん‼︎よんでみよぉぉおぉーおー‼︎⑦

投稿日:2018/1/31

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この本はお笑い芸人のカラテカ矢部さんが、

引っ越した一軒家(の2階)、1階には大家さん(おばあさん)が一人暮らしをしており、

貸し出している部屋はひとつだけでつまり借家は矢部さん一人。

大家さんと一対一のお付き合いが始まり、生活していく中での大家さんとの関係を描いた心温まるストーリーだ。


 
大家さんと家族のような関係になることで、

矢部さんの心に変化を与えその、大家さんから受けるエネルギーで矢部さん自身の力になっているのを感じた。

人との関係に必要な何かをこの本を通して教えてくれたような気がしたのだ。


一人暮らしというのは人から干渉されず、自由に過ごせ、好きなことをできるという利点があるものの、

矢部さんの一人暮らし生活はちょっとというかだいぶ違い…

大家さんから毎日のように、「おかえりなさい」や「昨日は遅かったわね」という電話が掛かってくるのだそう。

また、遅く帰った日なんかには、洗濯物をしまい畳んで置いていたり、おすそ分けにとご飯のおかずなどを分けてくれたりしてくれていた。

お金を払って実家に住んでいるかのような距離感だったという矢部さんだがやはりはじめは、そんな大家さんの行動に戸惑いを隠せれなかった。

知り合いに愚痴を言ったり、大家さんからの電話に出ない日が続いたのだ。

それでも、

大家さんの行動はとどまることなくいつの間にか、大家さんと矢部さんの距離は縮まり、

一緒に買い物、散歩、旅行にまでも行く仲になったそうな。


ここまでの関係になるまでのいきさつを面白おかしく、漫画で描いているのだ。


そんな大家さんを見ていると、

心に壁を作らない生き方にうらやましく感じるのと同時に、

大家さんと矢部さんとの間に流れるゆっくりとした時間に、読んでいる私が浸っていたいと思わせるのにも、

この本が持つ魅力の一つだと思った。



人は一人で生きていないのだ。

どんな人でも、周りには家族や友達、職場の人など日ごろから身近にいる存在との間では何かを影響しあって関係性を築いているのだ。

また、誰もが身近な人といがみ合って過ごすよりも、笑顔で気持ちよく暮らしたいと願っていると思う。

そう思いながらも、

私は目の前の大きな壁にぶつかり身動きが取れなくなってしまっていることが多い。

心に壁を作らない生き方をしてきた、大家さんの行動を見ていると、人に与えることしかしていないのが見えてくる。

与えたからと言って見返りを求めていないところに、大家さんとしての生き方に私はうらやましく思ったのだ。

壁などなく大家さん自身のペースで歩み寄り、そこに何の偽りもないところからうまれた関係性が見ていてほっこりするストーリーになっている。



『大家さんと僕』というこの本は、

15万部を売りあげるヒット作となっており、

さまざまなインタビュアーから次回作の期待がかけられると矢部さんは、

大家さんが読んでくれることで元気になるなら書きたいと言っていた。


大家さんと矢部さんとの間に築かれた温かい関係性をもっともっと、見ていたいと思った。

次回作も楽しみだ。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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