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市川店
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ほーーーん‼︎よんでみよぉぉおぉーおー‼︎⑥

投稿日:2018/1/11

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火花



芥川賞を受賞した作品。

お笑い芸人として受賞したのは初めてのこと。

2015年に発刊されてから勢いは止まることなくドラマに映画と作品になり、さらに名を轟かせた。


世間が、芥川受賞作品で盛り上がっているとき私はそれほど興味はなかったのだが、

昨年好きな俳優が火花の主演を務めるとあって気になり始めたのだ。


もちろん映画を見たが、小説で読んで自分の中で消化しきれていなかった部分が映像を通して少しわかった気がした。

読むものに伝えたかったこと

それは、誰もが夢が叶うわけではないが、

夢を追いかけ挫折をしたとしてもその経験が決して無駄なことではなかったのだ

と思わせてくれた内容に心を惹かれた。


実際に今、

テレビに出て活躍している人はほんの一握りであり、

この場所まで上がってくるためにもいくつもの試練があったと思う。

それは上がってからも、戦い続けていかなければならないものであるのだが…。


テレビ業界がどれだけ厳しいか私にはわからないが、

特にお笑い芸人を見ていると一発屋と呼ばれる人は数知れず、

その中から来年も再来年もテレビに出続けている芸人ともなれば数人しかいなくなる。


しかし、その数人に選ばれた者も別の戦いがあるわけで、

また選ばれなかった…夢破れた者たちは決して報われなかったからといったらそうではないのだ。

その夢を追いかけたから敗れた後の人生で勝負ができる自信があるわけで、

決して普通の人生では味わえない経験をしているのだということも、

素敵に思えた。



映画の中で神谷が言っていた

“勝負あっての世界なのだから勝つものがいれば負ける者もいて、負けたものがいるから勝つ者がいる。”

そういう敗者あっての勝者だということを思ったときに、

人は一人の力で上には登れないなと思った。


それをわかっている人は、周りの人に感謝していることが多い。

自分の力で勝ち取ったものでないからこそ

謙虚になり、

控えめで

その姿勢に見る視聴者が共感を買うのだろう。

なかなかできないことである。


急に売れ出すと誰もが、鼻を高くする。

現代の社会においても言えることだ。

出生し評価をされると、嬉しくなるのは当たり前。

そこで、思うのがやっぱり自分ってすごい!どうしても調子に乗りやすいのだ。

私だったら即だと思う…。


しかしその状態、位置というのは、長続きしない。

現状に満足を覚えると努力することを怠ってしまう。

これぐらいしたからいいだろう。

評価されたからと次の段階をさらに上がるためにはこれまでの工程を繰り返さなければならないから面倒だとなる。


そこがもしかしたら勝敗の分かれ道なのかもしれない。


何事にも努力している人はどうだろうか。

一生懸命な姿は見るものに素晴らしい影響力を与えるほど刺激を受ける。

努力することにコツコツと進んでいるからこそ下がることがないのだ。

時間はかかるかもしれないが諦めないことが大切だ。



勝敗に勝った者が正しいとは限らない。

テレビではもちろん夢や目標を達成した者が語る機会が多いが、

そこから消えていった者たちが語る機会が、ほとんど無い。

“火花”はそこに焦点を当て、

斬新であると同時に勝った者には味わうことができない世界を見ることができ、

その世界にもたくさんの笑いと感動が渦を巻いていたことを教えてくれた作品であったように思う。

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