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市川店
scrollable

動きで形象化。

投稿日:2017/8/30

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そもそも撮影に入る前に、主題として取り組む形象化について自分が理解しないといけない。
辞書的な意味で形象化とは、思想や感情など観念として存在するものを、何らかの手段で形にして表し出すことであるとの表現があった。
写真大辞典の中では、一つのシーンを映画のように構成することもひとつ形象化を表す意味でも必要になってくることが表現されており、自分の中で解釈した形象化を実践した。
 
この空間での撮影を一つの物語にするため、このおむつでの撮影が意味する物語を作りだすため、さまざまな小物の設置を撮影前に配置した。
おむつ姿となると、裸に近い格好になることから、まず日常での生活でどのような瞬間におむつ姿になるのかを想像した。
すると、お風呂のイメージを強く抱いたのだ。
お風呂(浴槽)に入る前におもちゃで遊び、次にはお風呂(浴槽)につかまり立ちをする…お風呂(浴槽)に入り遊び、その後、お風呂(浴槽)から出る一連の流れを自分の頭の中で物語った。

3階のインテリアは床自体が茶色いため被写体に注ぐ光の色を白に統一させたく、床には白の布団を敷き、その上にお風呂(浴槽)を配置した。

また、彼の遊び道具の一つとしてあるのは、口にも運んでいる色鮮やかなブロックたちだ。彼にお風呂という空間を面白く楽しい空間にするための一つアイテムである。
お風呂に入った瞬間、アシスタントが吹いたシャボン玉もこの空間にあった一つのアイテムと言えよう。
彼にとっては物珍しい、シャボン玉が気になり、加えていたブロックをも手放すことなく、シャボン玉に気を取られている姿にも1歳の彼でしか表現できないしぐさを捉えているであろう。
 
彼のうしろに見える青い洗面台のインテリアを背景にしたく、お風呂の位置も考えて配置した。
撮る位置から右側へずれると、別のインテリアが写ってしまうため、なるべく洗面台を背景として余計なものは抜きにしたかったのだ。

この撮影から見えてきた点は、小物やアイテムを撮影前に準備をすることによって、一連の流れが自然とできていた。
遊ぶ小物一つ見てみても、配置された小物が意味する空間に出来上がる。
ここから、自分が撮りたい構図というのをここでまたひとつ身に着けることができたのではないだろうか。

また自分が主題といて掲げた動きに関しても、彼がシャボンに対して関心を持ち、つかもうとしている。
動きのあるものを彼の前でみせることで、ここでもひとつ動きの形象化ができていると思う。

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