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市川店
動きで観察。
投稿日:2017/7/31
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今回、写真大辞典を基に私が掲げた主題が動きである。と同時に取り組んだものは、観察の観点である。動きを観察することで、動きひとつとっても様々な動きが表現されるように、まずは写真から読みとれる動きについての定義づけを行った。
・感情(心)の動き
・視線(目線)の動き
・体の動き
・第三者(パパ、ママ、カメラマン、アシスタント)の動き
・時間の動き
・空間の動き
・光の動き
・音、物の動き…などが挙げられる。
彼らの行動、しぐさ、表情、ひとつひとつに大人たちは反応をしめしていた。彼らの笑顔、表情がくずれる瞬間を何度も見たいため、カメラマンやアシスタント、彼らを取り囲む大勢の大人たちが彼らに向けていろいろな言葉を掛け合った。彼らが見つめる視線の先には、たくさんの声が一つとなって聞こえてきたのだろう。
彼らの動きは熊のぬいぐるみの両手を持ちあげ、引っ張っている姿からなるものである。ホリゾントは子供の目には珍しくほとんどの子が楽しくなり走り回る場所である。6歳と3歳である彼らにとっては、ホリゾントという動き回れる空間に楽しさを感じられたのだろう。小物として置いた熊のぬいぐるみは彼らにとってはいい遊び道具にあったに違いない。
この瞬間、彼らの目線の先にはパパママが自分たちの名前を呼んでいるのだ。それはもちろん、彼らにとってもうれしいことであろう。彼らの心の中の感情も揺れ動く…皆の声にこたえるように、熊のぬいぐるみを引っ張りながら彼らも必死に動きで答えようとしているのだ。引っ張ろうとしろうとして、彼ら自身各々の手に力が入ってもいるだろう。
また、ホリゾントの部屋ではLEDの光によって明るくなっている。この光もよく見てみると明暗である光の動きと被写体の動きが交じり合うことによって、彼ら自身を立体的に映し出している。光は一定なためカメラの操作方法一つで動きのある光をつくることもできよう。
動きで観察を行うことで、写真1枚に対しての見方がずいぶんと変わった。言葉一つで、写真の見え方がここまで変化してくるものかと感じたし、また言葉一つが持つ意味の深さも感じたのだ。
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