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市川店
scrollable

分析。

投稿日:2017/5/31

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1歳である彼女は終始、緊張気味であった。
いや、もしかしたら彼女なりに、いつもと違う環境、状況を把握し様子を伺っていたのかもしれない。
赤ちゃんは6カ月ごろから、いつも近くにいる人とそうでない人を区別する力がつくようになり、自分のテリトリーを持ち始める。
見慣れない人が自分の領域に入ってくることに不安を抱くようになり、成長するにつれママの傍にいたいという愛着行動が強くなるのだそうだ。
このとき、彼女もママから離れるとの不安な思いと、またこちらの様子も気になってしまう関心に近い思いとの間で、彼女なりの心の葛藤が繰り広げられていたのだと思う。
その瞬間を切り取られた写真を見返した私は、このときの彼女の姿や表情、自分がどのような思いで彼女と接していたのかなど、さまざまな情景を思い起こさせてくれた。
どの写真を見ても、そこにカメラマンの意図があり、写真1枚から読み取れることの数々に面白みを最近、感じれるようになってきた。
 
面白みを感じるようになってきた写真を不足ながら分析してみようと思う。
まずは被写体の向きと空間の開け方であるが、被写体の向く側に空間を広くとることで構図として安定し落ち着きのある印象に見える。
体の向きとは逆に顔は正面を向いていることで、左側から入ってきている自然光が被写体の顔に影を出し、顔の凹凸を生み出している。
また、なぜにここまで立体的な写真としてみえるのか。
写真はどうしても平面的になりがちだが、ここでは後ろのインテリアに注目していただきたい。
後ろにあるインテリアは、もともと配置された棚があるのだが、その前方に白い椅子を置くことによって奥行きのある空間を演出している。
また、それだけに留まらず後ろに垂れ下がった緑色の葉っぱと椅子に掛かっている青色のタオルが真っ白なインテリアに色をつけている。
お風呂の中に入っている被写体の周りには、シャボン玉があり、カメラの位置から後ろのインテリアにかけて段階的なぼかしがかかっていることで立体的な空間として見えてくるだろう。
 
写真を分析することは、写真に対して明確になり、明確になったことによって新たな発見をすることができる。
また、自分の思いを文書としておこすことで、こまかく整理され客観的に自分という存在を見たときに、写真を見てどう感じたのか、どう思ったのかを再確認することができるのだ。
それはある意味、様々な視野で見方を変えるだけであらゆる考え方が出てくるため、自分だけではないものとして表現されてくるものであろう。

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
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