Staff BlogIchikawa

【万引き家族】

2018/9/30

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3度目の殺人以来、久しぶりに映画館に行った。
是枝裕和監督の映画を個人的に好きなので今回に選んだ映画も是枝監督の作品【万引き家族】だ。

この映画が描く、家族形は不気味だ。
初のシーケンスから挑発的だ。 父さんと息子が相棒になって、万引きをする。 そのやり方は一回、二回やってみたような腕ではない。 家族構成員みんなにおいて万引き段純なショッピングに思われるくらいに日常的だ。 "もっと高いものを盗んで来い"、"この前シャンプーは似良いが可笑しい"、私達にはなじみのない対話が彼らには日常的だ。 また、監督特有の淡々と、傍観者的な視線はなじみのないことを日常的に変えてしまう。

彼らは盗まなくても生活出来る手段はある。
お祖母ちゃんハツエは年金がでる、お父さんオサムは日雇い労働をする。
母ノブヨは洗濯所で働く、姉サヤカは風俗店でアルバイトをする。
盗まなくても生活は出来る能力を持っている彼らに万引きは一つのつながりである。

親に虐待をされるジュリ
自動車に捨てられたショウタ
年金生活をするお祖母ちゃんハツエ
それぞれの理由で集まられた人たちが家族を成す。

この家族を見ていると、現代社会の家族という概念が崩れ落ちる。 
血縁でつながっていないが、彼らも一つの家族だ。
産んでくれて、育ててくれること、そして血縁につながることだけが果たして家族なのか? 

【生めば、皆が母なの?】
【愛する人は殴らない、恋すれば、こうして抱いてくれるんだ】
という俳優安藤サクラのセリフを通じて、家族とは何かについてもう一度考えてみるようになった。
 

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