■11章整理【アリストテレス】

 

アリストテレスはギリシャの政治哲学の古典期を代表とする哲学者であり、ある時は、マケドニアでアレクサンドロスの家庭教師でもあった。彼の業績は、『道徳』、『美学』、『科学』、『論理学』、『政治学』、『形而上学』などのさまざまな学問の土台を作り上げた人物です。

 

【プラトン】が理性(イデア)を重視する哲学者であれば、彼の弟子の【アリストテレス】は『感官』(感覚)も重視した哲学者である。
【アリストテレス】は【プラトン】がすべての秩序を逆に覆したと考えた。 例えば、『馬』の形状を考えてみると、馬の『イデア』は私たちがいくつかの『馬』をみた後に作り出した概念だけだと考えた。だから『馬』の、『イデア』は馬を経験する前には存在しないと思っていた。師匠である【プラトン】とは反対の意見だった。もう一度整理してみると、【プラトン】は私たちの周辺の自然で見られるのは単に『イデア』の世界と人々が魂の中に存在する原型的存在の反映だとみなしたが、【アリストテレス】はこれとは正反対に、人々の魂の中にいるのは自然的対象の反映に過ぎないと思った。

 

だからといって、【アリストテレス】が理性を否定したわけではない。【アリストテレス】も私たちには『先天的理性』があると考えた。 私たちは、全ての感覚的な表現をお互いに他の群れと種類に整理整頓することができる天才的な能力を持っており、その能力を通じて『石』と『植物』、『動物』と『人』などの概念が生まれたものである。【アリストテレス】はこのような理性は人間が持つ一番重要な特色で、私たちが何も知覚しなければ理性は完全に空の状態でいるので、本有観念もないと思った。

 

【アリストテレス】は自然で生まれるすべての変化は『質料の可能性』の状態から『現実性』の状態で変形する過程だと思った。 鶏と卵を考えてみると、卵は鶏になる可能性を持っているだが、ある卵は鶏になる前にオムレツや目玉焼きになることもある。しかし、卵がガチョウになるわけではない。 卵がガチョウになる可能性は卵の中にはないものだ。つまり、事物の形状は、物事の可能性と抱合せで物事の限界も表現してくれると思った。

 

その以外にも、世の中のすべてのものには合目的性があると信じており、可能性の状態で現実性の状態になるためには満足しなければならないものがあると考えた。 それが『目的の原因』、『質料原因』、『作用の原因』、『形象原因』だ。 
「雨はどうして降るのか？」という疑問を通じて原因を見ると。
例えば、「雨が降る目的は植物を育てるためである。」と定義したら植物を育てるためが『目的の原因』になる。 しかし、『目的の原因』だけでは雨は降らない。雨の材料である水蒸気が大気を冷やした時そこにいたという事実である『質料原因』そして質料に何か作用されることつまり水蒸気を冷却することが『作用の原因』になり、土に落ちるのが水の本性という『形象原因』が混ぜ合わせて雨が降ると考えた。

 

このように【アリストテレス】は現代ヨーロッパの文化に影響を与えた人物であり、現在でも使用される数多くの学術語を作り出した。 他、【アリストテレス】は様々な学問を基礎の系統を立てた偉大な体系組織者だった。 【アリストテレス】は正確な秩序を追求したし、 彼は私たちが使う概念も体系的にしようとした。

 

■討論主題

・アリストテレスはプラトンの理論であるイデア論(理性)を否定し、反論しながら感官の中に実在しないことは、意識の中で実在しないという主張をする。 皆さんはどう思い、どちらの主張がもっと重要だと思いますか？アリストテレスが言う感官とプラトンのイデア(理性)について討論してみましょう！
 

■自由討論
・アリストテレスは人間が追求する最高の善を幸せといい、下記のように幸せは三つの形象を持つと言います。 
【快楽と満足を享受する生】、
【自由を享受しながら責任を負う市民の生】、
【研究する哲学者の生】
皆さんはどう思いますか? 幸せが最高の善でしょうか？ なければそれよりもっと重要な何かが存在するのでしょうか？