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市川店
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【5月ソフィーの世界の討論主題】

投稿日:2018/5/30

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5月ソフィーの世界の討論主題
 
■今までソフィーの世界整理。

万物が天(神)から始まったという考え方が少しずつ変化し、万物の根源は【水】と主張する自然哲学者タレスが登場する。 タレスの登場によって雨が降らない時、私たちはもう空を見上げないようになる。そして徐々に万物の根源に対する関心が個人と社会に拡張され始め、ソフィストたちが登場し始める。
 
ソフィストたちはすべてのものは流れ、絶対的なものはないと思った。しかし、ソクラテスの登場で、私たちが属する社会、そして自然でも絶対変わらない何か(真理)が存在すると考えるようになる。ソクラテスは正しい認識が正しい行動を誘導し、正しい認識の基礎が人間の理性だと考え、合理的な理性を引き出すために努力する。そしてついに9章でソクラテスの弟子のプラトンが登場する。
 
先月討論の内容整理

ソクラテスが持っている信念から私たちはどういったときに理性が適用され、作用されるかについて話をしてみた。 善と悪を判断する際に、どのように理性が作用し、その判断の根拠が自分の中で判断を下し決定されるものなのか、他者を通じて外部の環境や条件によって決定されるものなのかについて事例を挙げながら深く討論を行った。
 
今月の討論内容整理

『プラトンのイデア論』
プラトンは永遠かつ変わらないものと、流れて変わることとの関係を究明することに関心があった。そしてその対象は自然だけではなく、道徳や社会に拡張された。プラトンは永遠で不変的なものがあると考え、それは物質的なものではなく精神的で抽象的なものだと考えた。プラトンは似ている自然現象を驚異的に感じた。そして万物の裏面には限定された、いくつかの形があり、その形を【イデア】と名づけた。つまり、【イデア】は感覚世界の裏の真実在であり、原型だと考えた。
 
プラトンは魂が住み着いた所が【理性】だと考えた。プラトンは魂が私たちの肉体の中に住み着く以前にすでにイデア界(天上界)にあったと考えた。このように魂は肉体の中で目覚めると同時に、すべてのイデアを忘れてしまう。しかし、自然の中で様々な形を体験していきながら、イデアの世界にいた時のかすかな記憶が蘇り始め、自然と社会、道徳について知ることになると考えた。


『洞窟の比喩』
プラトンの【国家】を見ると、【洞窟の比喩】が登場する。“洞窟の中に、人間がいる”。彼らは誰も洞窟の外を経験したことがない。彼らは洞窟の外で聞こえる音らと洞窟の壁にうつる影を見て、知らない何かを恐れている。 しかし、“ある日一人が洞窟の外を経験するようになる。” 彼は洞窟の中に映っているものが単に実在する形象の影に過ぎないということを知るようになる。それは虚像であり、真実ではない。それで洞窟に戻り、「人々に洞窟から出て来て虚像ではなく、真実・真理をみよう」と説得する。しかし、誰も彼の言葉を信じない。
 
プラトンは洞窟の比喩を通じて感覚の世界で見られるイデアの影(現象)に執着してイデア(本質)を逃して現象と感覚に現れるものに執着する私たちの姿を遺憾に感じている。
 
■討論主題

・各個人が考えるイデアは何か定義を下してみよう!
・現象と本質は何か? 
・現象に惑わされず、本質を見るための自分だけの方法があるのか?
 

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