F：f/2.8
Shutter speed:1/100s
ISO: 400
焦点距離：73m

バランスの辞書的意味、どちらか一方にかたよらない、整った状態た。
たまに写真教育や写真会議を参加し見ると、この写真はバランスがいい、またはこの写真はバランスが良くないという話をする。

バランスが良い写真は何だろう？
フレームやアングルが整理されて、黄金比率が合ってる写真を言っているだろうか？

しかし、私たちはフレームとアングルだけを見てバランスの話はしないと考える。 
写真で感じる感情、そして撮影者の意図が明確に見える写真等を私たちはバランスが良い写真だ、と言わない。
時々には風変わりなフレームまたはアングルを見ながらバランスを議論する。

バランスが良い写真が結局は良い写真であることに違いない。
しかし、バランスが良い写真を正確に規定下すことも難しい。

写真の討論、会議をしてみると写真自体を眺め方が撮影者によって異なる。
時間と空間で被写体の実体を表現するのは客観的であり得るが、
結局、撮影者の意図が入ること自体が主観的に変わりうる要素も内包されている。

結局、写真をどう解釈するかによってバランスが良い写真に関する客観的な判断ができると考える。

上で書いたとおりにフレームやアングルそして、黄金比率だけで、写真のバランスを議論することができないように、光、空間、コーディネート、そして、被写体の視線や動きそこにフレームが加わって一つのバランスが良い写真を作り出すことができると考える。

どちらか一方にかたよらない、整った状態、そして写真に必要な色んな要素と結合した時に結局、バランスが良い一枚の写真で表現出来ると考える。