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市川店
scrollable
Photo.16
投稿日:2017/5/31
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In Ichikawa
数か月前ブッカー賞を受賞したハンガン作家の【菜食主義】という小説を読みながら、衝撃を受けたことがあった。重さと暗さが奥深く押し寄せる何か言葉には説明できないだが、『村上春樹』の小説とは別の種類の重さを持っていった。そして繊細でティーテールな描写は、まるで一本の映画を見ているように錯覚され、そのイメージが強烈なイメージを与え、頭の中で奥深く刻印される。
また、小説は、この世の中に存在するすべてのものを否定して拒否することのように感じる。
肉を食べなければならにという固定観念・・・
性に関する固定観念・・・
そして生命に対する固定観念・・・
最後の主人公の『ヨンへ』一言が私は混乱させる。
【姉も、他の人と同じだ!なぜ人は死んではいけないの?】という言葉は世の中のすべてのことをもう一度考えさせるようにする。生きていくことだけが正解ではないんじゃないか?食べなければならないのが正解ではないかもしれない、そして正解をあらかじめ決めておいて計量しているのではないだろうか?
このように、私たちが当たり前に思うことを撮影に代入してみると、新たに店舗がオープンや、インテリアを工事が終わった後、新しい空間での撮影は、常に新しくなければならないと考えてしまう。だから私たちは新しいものを探すことに集中する。まるでそれが新しい空間の定石なように。
しかし、よくよく考えてみよう!
空間というものが、そして光というものが新しく作られているものなのか?
答えはNOだ、ただそこに存在するものであり、そしてそこにありのままに存在するものが写真を表現する最も重要な構成要素でもある。
しかし、じっと考えてみよう!
空間というものが、そして光というものが新しいかといわれると、そうでもない。
ただそこに存在するものである。そしてそこに存在することが写真を表現する最も重要な要素でもある。
当たり前のことを当たり前に眺めることと枠中にもう一つの枠を作り出す行為、ある面でみたら紙一枚の差である。視点をねじって見る視覚と視点をねじって考えることどっちも重要である。しかし、ありのままのほうが自然でいいときもある。たまにはは少し休んで行ってみるのもいいんじゃないかという考えを市川店のサンプル撮影をしながら感じる。
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