Staff BlogIchikawa

藤肥孝幸
市川店

藤肥孝幸

安定感

2019/5/20

198 0

私が始めてカメラを手にして撮影をしたのが大学生の時です。

フィルムのしかもモノクロ限定の写真部が私の写真の原点です。

当時は自分の見ている世界の色と違うので、別の世界の窓口のような感覚でその特異なものにのめり込んで行きました。その頃の私の写真のモットーは「写真は図鑑であれ」というもので、写真を教えてくれた先輩からよく言われていたことでもありました。

 

また大好きだった写真家が森山大道という人で、モノクロ写真をさらに荒くしたような写真を撮影する人だったため、私の写真はさらにダークで暗い感じの写真へと歩みを進めていきました。

その影響か私のフィルムケースにはアスファルトや水溜りやごみの写真が大量にあります。

それから10年以上の時が過ぎ、ライフスタジオのカメラマンとして活動していく中で自分の好みの写真は変わらず、写真の雑誌を見るときもやはりモノクロの写真に目が行きます。

しかし、写真を撮影してきたこの数十年でさまざまな写真の思いや、なぜ人は写真を撮ろうとするのかという哲学的な問いを自分なりに考え、カメラという表現の世界の中で少しずつ変化をしてきているのだと思います。

 

◆写真分析

被写体に壁によって台の上に手を置くように指示を行いました。その白い台は被写体の彼女に比べ少し低い位置にあり、よって足を後ろに上半身のみを壁のほうに寄せ、重心が無理なく斜めになるようにしました。

それにより被写体のポーズのバランスが安定し、それが写真全体の安定に繋がりました。

 

また表情は笑顔ではなくあえて強い視線がきているようにしました。理由として被写体である彼女は常に笑顔だったため、75カットの中にちょっとピリ辛な写真を入れてみたいと判断したためです。

 

この撮影をしているとき私のイメージを被写体に伝え、それを楽しみながら撮影することが出来ました。

この記事をシェアする