愛とはなんだろう？ 私は、愛とはこうだ！という定義付けする自信もなく、答えの無い答えしか浮かばない。 世の中には、愛や恋についての本や歌、映画などで満ち満ちている。 それらを見たり読んだりして、自分自身の経験に照らし合わせ共感し、納得をするが、それが本当に正しいのかはわからない。 救われたよう感覚になるが、一時的にだ。 本当に正しいのは、経験の記憶ではなく記録であり、記録が正しい記憶を呼び起こす。 写真の最大特性はそこにあり、そこにポイントを重点的に置いて撮影した。 結果、単純に愛し合ってもらった。 私は「抱きしめて、キスをして下さい。」と言った。 とにかくストレートにわかりやすくシンプルにしたかったし、他の一切の情報を入れないでごまかさずに写したかった。 二人の「愛」を間違わずに表現したかった。 結局、曖昧にしたくなかった。 私はこの記録写真が、二人の正しい記憶であり、経験であり、愛であると願う。 . . そして撮影には私だけではなく、アシスタンも重要な存在であることを認めなければならない。 アシスタントの視点もとても重要だ。 ・ マタニティの撮影のときアシスタントである私がすべきこと。 同じ女性として、被写体である彼女の気持ちや体調などに気を配ること、 そしてカメラマンの手となり足となり、撮影の補佐をすることだ。 ・ そんななか、ふと気づいてわたしはレフの裏に隠れる。 彼女たちからみえない位置に。。。 ・ それはわたしが、表現しようとするものを追求し 自分の世界に二人を引き込んでいくsuzukiの気迫を感じ取ったからだ。 ・ モノクロストロボのシンプルなこの写真のなかにどれだけの思いがこめられているか はかりしれない。。。