フォトジェニック


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11月のフォトジェニック

投稿日:2009/12/12

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撮影するという行為において一番求められるものは何か? 重要なものは幾つもあるとは思いますがそれは今まで知られていなかった存在を見出すことではないでしょうか。 自分の近い存在の人であってもその全てを知ることはなかなか難しいでしょう。逆に考えると近い存在であるからこそ見えないものが多く、それはまた無意識の内に誰でも自分のフィルターを通してその人を見ているからではないでしょうか?フィルターを通すことで見える筈であるものが見えなかったりもします。ですので何か新しいものを見つけようと思う時はそのフィルターは必ず外す必要があるようです。 レンズを通して写し出された良い写真というのはそのフィルターを外してくれているように思えます。 撮影をする過程においてフォトグラファーは自分の感覚をフル稼働させそれを探します。短い時間の中でその発見をすることは決して容易なことではありません。だからこそフォトグラファーに求められるのは一時的なテックニックでも生まれ持ったセンスでもなく物事を心に深く感じ取る働き、「感性」であるのだと思うのです。 一時間という撮影時間の中で被写体とフォトグラファーがフィルターを外し共に疎通した瞬間に発見があり、その「感性」によって生み出された一枚の写真には自分でさえ知らなかった自分を知ることになるのです。またそれが「人が人を撮る」という醍醐味でもあるのでしょう。 この写真を撮影したフォトグラファーも常に探し続けていたことでしょう。 彼に初めて出会った時に直接的に心に受けた印象、彼と共に時間を過ごすことによって心に感じ取ったもの、彼から自発的に投げかけたもの、その全てに敏感すぎるくらい反応し、正確に読み取った後に見つけた発見、それが「存在感」。 それをこの限られた空間の中でどのように一枚の写真として表出するか…ここでもまた難解な課題が生まれます。しかしながらここからが所謂フォトグラファーのテクニックということになります。 この写真に写っている一つ一つ独立しているブロックの役割について考えてみるとそれを表現するにあたっては最適なものを見つけたのではないでしょうか?この木のブロックもいつものように一方向から見れば一つ一つの存在感を感じことはできません。しかしながらいつもとは違う角度、光によってこの一つ一つに新たな存在感というものを確立させてくれます。このブロックの役割をうまく利用し自分が発見したものと調和させることによって統一性が生まれ表現したいイメージを正確に伝えているのだと思います。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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