フォトジェニックPhotogenic

2017年8月のフォトジェニック

2017/9/28

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Shinyokohama Photo

Photography by oikawa
Coodi by Kanasugi

Title : 『Answer』

Life StudioのHPの中で、 Life Studioは写真館の定義を、美しさを表現し思い出を記録する楽しみの空間だと述べています。
対象が被写体だからこそ、被写体がメインになった写真が多くなってしまいがちですが、被写体メインの瞬間だけを収めた瞬間以外にも目を向けるべきなのです。
インテリアがわかる写真と被写体との融合があってこそ、LIFE STUDIOらしい写真であると私は考えます。
 
白と黒が織りなす世界
写真を撮影する際、光はとても重要です、光がなければ、色は生み出されません.
それは、色をなくした世界でも同じです。
光があるからこそ、白と黒の世界であっても、”色の濃さ“や”柄“として表現することができます。
白と黒で織りなす世界は、被写体をメインとするのではなく、ひとつのシルエットとして表現することもできます。
逆に空間を主体として表現することも可能となるのです。
あえて色を消すことで、色の濃さを強調することが出来る世界があり、それは“被写体”と“副主体”の壁を壊すことが出来る、ひとつの手段でもあります。
私が目指しているものは“インテリアのわかる写真”と“被写体”との“融合”です。
“融合”という言葉を“統一感”という言葉で表現することも出来ます。
 
統一感を出すために
統一感を出すために、ただモノクロで撮影したわけではありません。
今回は、被写体を一つのシルエットとして考えてみているからこそ、モノクロの撮影を選びました。
モノクロで設定し撮影をするだけだと、ただの被写体とインテリアのモノクロ写真になってしまいます。
インテリアと被写体を融合させるために、“前ぼかし”の方法を用いることにしました。
前ぼかしは色々な役割持っているからです。
前ぼかしの役割として、被写体との距離や奥行きを出す、いらないものを消し被写体に目線が行くようにする、その他“柄”を作りだし、写真を演出することが出来ます。
今回は、被写体をひとつの“シルエット”として考えていたからこそ、被写体の上に”柄“としてプラスし写真を演出しました。
撮影した場所は、廊下に設置してある棚のゾーンで、廊下の境目のドアの“窓”を前ぼかしとして使用しています。
ドアを前ぼかしとして使用する際、ドアの角度を少しずつ変える度、窓に光が反射して”鏡“のようになり、もう一つの部屋のインテリアが反射して窓に写っていました。
ドアの窓に反射しているインテリアの窓際のライトが、十字のように浮かび上がって、その線が”被写体とインテリアを融合させるための“つなぎ”の役割をしています。お子様をシルエットとして見ているからこそ、十字の”柄“をプラスしました。
それは、被写体とインテリアを融合させるためにあえてのせています。
この背景のインテリアがタテの線とヨコの線で構成されているからこそ、気を付けた部分がありました。
この窓のガラスが反射している線を、変な角度で前ぼかしとして使うと、バランスが失われ写真に統一感がなくなってしまうことです。
縦横のインテリアの線と被写体の立っている位置を気をつけながら、前ぼかしの線をその線が交差する被写体のシルエットとなり強調される部分の前ぼかしとして、この十字を置いています。
 
 
被写体とコーディネート
この被写体の男の子と会った時、とても恥ずかしがり屋なところが見えていました。
ママの後ろに隠れたり、ママの膝の上に座ったり、まだ可愛さが残る男の子。
でもそれはその男の子の一部分であって、色々な表情をどうやって表現しようかなと考えていました。
被写体をどうやって表現しようか、その“ヒント”としてコーディネーターが選んだ“服”がありました。
さきほどの男の子のかわいい部分を見ていたコーディネーターが持ってきた服の中で、ママたちが選んだ服は“かっこいい服”だったことです。
そこで“服”が与える印象をくみ取り、服、被写体の雰囲気にあうインテリアを選び、撮影をしました。
そしてあえてかっこいい世界観を引き立てるために、表情が見えないようサングラスもかけてもらいました。
サングラスをかけ、あえて表情が見えないようにしても被写体から、“恥ずかしさ”が写真から見えるのはその為です。
コーディネーターが被写体を見たときに感じた“雰囲気”を“服”で表現し、その雰囲気を感じ取ってカメラマンが世界観を写真で表現している結果であり、それがつながっている写真が統一感をより一層引き立てています。
 
最後に、モニターが終わりスタッフルームに帰って、データを作っている際、モニタールームから聞こえてきた声。
それはパパの声で、「ジャケット写真みたいでかっこいい!!!」という一言が、被写体、インテリア、すべてが統一され、それが見る側に“世界観”が伝わったことを物語っていた言葉だと感じました。
 
私がずっと目指している写真は、被写体とインテリアが融合した写真であり、それが私の“答え”だと感じています。
そしてこれからも私は“被写体とインテリアの融合”する世界を追い求めていくのだと思います。
 


 

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