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2月のフォトジェニック

投稿日:2014/6/23

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「配置」
Shinyokohama photo by kawano codi by nishigaki


まっさらな状態から、考えていく。

何をどうしようか。
時、場所、人、空間。
空気感や印象、その時々の条件の中で、どう捉え、どう表現するか。
時間帯や場所によって環境は変わりますが、
撮影対象が人というのはいつでも変わらずにあります。
しかし、人というものが変わらなくても、ひとりひとり、年齢も性格も違えば、それだけ表現というものは異なってきます。
ひとりの写真なのか、家族の写真なのか、兄弟の写真なのかによっても変わります。
 
これは、どうする?
経験(反復)と閃き(発見)をつないでみること。
表現の幅があるということ、空間があるということ。
それもライフスタジオの特徴でもあると思います。
 
ひとりをみて、ふたりをみて、さんにんをみて、よにんをみる。
4人兄弟。
8歳•5歳•3歳•1歳
ひとりひとりを見て、空間を見渡して感じて、
それならどうしようか、形にしました。
 
衣装の雰囲気などから、最初は男の子だけをここに配置し撮影し、4人姉弟としてのショットを考え、この場所であるからこそのセパレートでの配置に決めました。
経験は、この場所から捉える空間のイメージ。
どれだけ引けばどのように収まり、空間が見えるか。
閃きはこの4人をイメージした空間でどう配置するかと、それらがもたらす印象。
 
この空間で、この4人だからこそ撮れるもの。
写真に手をかざすと分かりますが、誰ひとりとして欠けてしまったらバランスが崩れます。
ひとりひとりの存在感が出るようにポジションを決めました。
左のお姉ちゃんから右のお姉ちゃん、間のふたり。
このバランスのための上下の空間。
上部をもう少し詰めたい気持ちもありましたが、それでもこの下の空間はこの割合でいきたいと優先を決めて、画角を決め、印象的にはちょっとシックなイメージだったので目線の調整や座る位置の微調整をしました。
大切なのは、ここまでの一連の判断と決定を瞬間ですること。
こどもたちの撮影は時間勝負でもあります。

そんな中4人いたので、名前がてんやわんやになってしまい、それに気づかれたのかなんなのか、上のお姉ちゃんふたりには笑われてしまい、何がなにやらな下ふたりの神妙な顔つきによって、年齢差や性格が垣間見える仕上がりとなりました。

ひとりひとりだけど、4人である。
 
 

 
 
なにもない状態から、形をつくりあげていくということは、
とてもおもしろくて、同時に形が見えなくなってしまうととても迷ってしまうことでもあるように思います。
イメージしたことを、実現してゆくということ。
迷いではなく、発見につなげていくということ。
なにもなかったスタジオに、日に日に立体感が生まれてくる不思議さ。
設計図のない作業工程の中で、頭の中のイメージから考え決めたものを形にして、形にしながらまた考えて作っていくということを目の当たりにしていました。
新横浜店のこの場所は、新しい試みとして所沢のウギュリーダーが主に手がけました。
様々な大きさの立方形が連なる、木で形づくっただけのベースからだけでは、どのような空間になるのかイメージがつきにくかったですが、アッシュがかったトーンの色たち、アースカラー、グレー、オフホワイトと、カラフルなのに落ち着きのある、非日常的な空間が出来上がりました。
ウギュさんのイメージには最初からこの空間があったのだと、スタジオが仕上がる最後に分かりました。
この空間の中で、どのような写真を撮っていくのか。
そこからは、わたしたちで開拓していくことでもありました。
どの角度からも違って見えるのが空間のおもしろさであり、その空間をどう捉えるか、その中で何をどう配置するかが難しくもありましたが、この空間があるからこその悩みであり、楽しみともなっています。
 
 
この場所があるから、撮れる写真がある。
この場所に来てくれるから、残せる写真がある。
 
そう思っています。


 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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