この写真に至るまでにはさまざまな物語があって、でもそれはゴールでもない。

 

この写真を撮った時何を考えていただろう、それを忘れるくらいには印象深い撮影でした。

パパさんから離れることが出来ず抱っこのまま撮っていたこの写真以前の彼女.

彼女の外に行きたいという意思とその意思をこの場にいた全員が尊重してこの子に合わせた撮影。

その選択をしたとき透き通ったように不思議と頭がすっきりしました。

 

「カメラマンとして彼女のすべてが詰まっている写真を撮る。」

というシンプルかつ難しい目的に没入することが出来たから。

 

望遠レンズで遠くからのぞき、コーディネーターを信じ、彼女のすべてに注視しました。

彼女の広大な感情をかき分けて進み続けて、

その結果この写真を生むことが出来ました。

 

私は人は何かに没入しているときが一番パフォーマンスが良くかっこよくて人間味があると思います。

だからこそいざという時に備えてインテリアを理解し、光を理解し、人を理解する必要があるのです。

 

そう考えると写真にはたくさんの感情が詰まっていて、

好きという感情だけでは片づけられないものなんだと思い知らされます。

毎日が楽しい。

自分を没入させてくれるこの環境で

自分だけの物語を歩んでいきたい。

 

coordi by Tatsuhito goto

photo＆Write by Fumiya miyazaki