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好きだなと思った瞬間

投稿日:2021/12/1

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Photo & write by Natsuko Takagawa


 

きゅんとする瞬間にシャッターをきる。

私がカメラマンとして楽しいと感じるのは、そんな瞬間にシャッターをきれたときだな、と最近改めて感じます。

 

目の前の子やご家族を撮っててきゅんとするのはどんな時か。

それは、その人たちの内面に触れて好きだと思った瞬間です。

 

もちろん長いまつ毛だな、手足が長いな、おしゃれだな、と外見の魅力に惹かれることも多々あります。

でもきゅんとする時には、それプラスその子の内面を少しでも知れているときだと思っています。


 

この写真の男の子には、3歳の弟くんがいました。

弟くんの1人の写真や兄弟写真のときには、まだ「お兄ちゃん」のイメージでした。

ただ、撮る中で何となくいたずらっぽく笑ってるな…?という印象がありました。

 

この子のひとりの撮影になると、この子に集中して会話したり、遊ぶ時間となります。

少し緊張してランドセルをビシッと持った姿でしたが、段々いたずらっぽく笑う姿が増えてきます。


 

私たちが困ったように「ちょっと〜!」と言うと楽しそうに笑ってくれるのが可愛くて、何回も困ったふりをしました。

 

どうしたらお姉さんたちに彼氏が出来ると思う?と聞いたときに、にんまりしながら「う〜ん…」と首を傾げる姿が可愛くて、

3回くらい同じことを聞いて首を傾げてもらいもしました。笑

 

そんな風に一緒に遊びながら撮影を進めていく中で、だんだん「お兄ちゃん」の奥にあった「甘えん坊で、構うと嬉しそうに笑ってくれる7歳の男の子」が見えてきました。

 

そっか、この子はこういう子だったんだ。

そうわかった瞬間が最初のきゅんです。


 

最後にアップを撮ろうと寄っていったときに、目を閉じて貰いました。

すると、くすぐられるかも?と気づいた男の子が嬉しそうにふふっと笑います。

でも、寝たふりは続けたまま。

この何だかくすぐられることを期待して待ってくれてる姿が、この撮影を通して見えたこの子の可愛い一面。

 

最初はただまつ毛を撮ろうかとも思ったのですが、笑って待ってるところが可愛いので口元まで入るように顔の正面の角度から撮りました。

フレーミングは、ランドセルの上でどんなポーズをしているかギリギリわかる範囲で、なるたけ顔に寄って表情に集中できるように。

 

準備が出来たら一緒に入ってくれてた海ちゃんに、彼のご期待に応えてくすぐる予告をしてもらいます。

 

目を閉じたまま、また笑って待っててくれる彼が可愛くて。

きゅんとしたので、シャッターをきりました。



 

カメラマンとしての距離感はどこだろう。

最近ずっと考えていますが、

私は目の前にいる子がどんな子で、どんな表情をする子で、何が好きなのか、そしてどんな魅力があるのか直接関わって知りたいです。

 

そして私が感じたその子を、誰が見ても伝わるよう写真で表現していきたいです。

そのためにも、人と関わることも、写真の勉強、練習をすることも怠らず取り組んでいきたいです。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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