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「距離 / 繋がり」

投稿日:2021/7/27

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Photo by kudo , coordinator & write by yoko

 

 

自分がカメラを持っていると被写体との物理的な距離を感じます。

それは実際にカメラという物質を被写体との間に挟んでいるからという理由もありますし、まだ自分の未熟さ故にファインダーの中の視界を狭く感じているからかもしれません。

 

だからこそ、自分がコーディネーターとして入ったこの撮影のこの写真、カメラマンである工藤さんと被写体との距離と繋がり、そしてその表現に感動したのかもしれません。

 

被写体の魅力を知り、美しさを発見し、写真で表現する。

そのためには被写体をよく知ることが大切です。

 

そしてその上で、カメラマンはファインダーを覗き、たくさんの選択をして、シャッターを切ります。

縦なのか、横なのか。引きなのか、寄りなのか。目線ありか、なしか。ポージング、首の角度、光、背景、エトセトラ。

誰でもいい写真なんてない。この子だから、この写真を撮る。その選択がベスト。

この写真はまさにその選択がなされた上でシャッターが切られたのではないか、そのように思いました。

 

この写真に感動した理由はそれだけではなく、選択がなされた上で被写体が持つ「今の美しさ」「今の魅力」がしっかりと写されていると思ったからです。

 

今年9歳の彼女。可愛らしい表情にとっても似合うショートカットの髪型は彼女本来の性格や明るさをまさに現しているかのようでした。

ドレスではなく、カジュアルな衣装の提案。しかしドライフラワーのインテリアに合うように色は強すぎないものを。

そこに、インテリア・衣装・彼女のイメージを繋ぎ合わせたくて花冠を添えました。

 

手元には花束を。画角にはしっかりと花冠まで写り、彼女の魅力の一つであるショートヘアが花冠から覗いています。

 

そして、カメラマンと被写体の距離。

 

彼女の顔の前。カメラマンと被写体の間には花束があり、物理的な距離があります。

なのに、それを感じさせない。

物越しなのに、レンズ越しなのに、距離を感じない。

花束で表情が隠れすぎておらず、微笑みが見えるから。もちろんそれもあると思いますし、この写真においてそれは大切な要素の1つだと思います。

 

ですが、何より私は、彼女のこのまっすぐな瞳が「レンズの向こうにある工藤さんを見ているから」だと思います。

ああ、この子と工藤さんはカメラを通して繋がっている。そう思える写真です。

心がないと、気持ちがないと、意図がないと、写真にそれは宿らない。私はそう思います。

 

先述した通り、私はまだカメラを「物理的な距離」に感じてしまうことがあります。

 

でも、その先。

本当の意味で被写体と繋がりたい。カメラを通して被写体の子たちと繋がりたい。

その先の魅力をこの写真から感じることができました。

 

 

 

どんな時でも大切なものを忘れずに、目指して進んで行きます。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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