店舗フォトジェニック集Photogenic

Harmony

2020/10/15

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Tokorozawa photo.

photobyAimi. codibyRempei.

 

 

スタジオで働きはじめて驚いたことがいくつかあります。その一つがカメラの前で嬉しそうに撮られてくれる子供達の存在です。

 

写真館で働く前はてっきり、小学校高学年くらいから写真を撮られると言うのは、自然と程遠く、なんとなく遠ざけたくなるモノだと、誰でもそうなんだと思っていました。まぁ実際、ほとんどのご家庭はそうなんじゃないかと思います。

 

しかし、ライフスタジオに来てくれる子供達はどちらかと、嬉々としてカメラの前でポーズを決めてくれる子供達の方が多い気がします。

 

入社してすぐそのことに気付いて、驚いて、いいなぁと思いながら、同時にとても嬉しい気持ちになったのを覚えています。

私自身、小学校高学年くらいからカメラを構えられることに嫌悪感を感じて、中学生の頃の写真なんて多分、ほとんどありません。自分自身がスマホを持つくらい、カメラが身近な時代だったんですけどね笑。

 

そうやって写真を撮られることを喜んでくれる関係性づくりを積み重ねてきた先輩方を尊敬します。

 

 

この少女もそんな、素敵な関係性の中にいる女の子です。

 

私と彼女、ちえりちゃんは初対面でしたが、彼女は2回目の来店。

そして前回の七五三撮影の時のお写真は所沢店のフレームのサンプルにもなっていました。

 

私の入社以前から所沢店の壁で輝く笑顔を見せてくれていた彼女。あったことはなくても覚えてしまうのは必然で。

ご予約が決まった時も、以前撮影した工藤さんに「サンプルの子だよ」と教えられて、ひっそりと楽しみにしていました。(しかも自分が撮影できるなんて…!)

 

来店した時の彼女は知っていた通りの可愛い女の子で、自分の写ったサンプルを見て嬉しそうに照れている様子もとっても可愛かったです。そしていざ撮影、彼女と彼女のママさんから「3年前は、可愛く撮ってもらったから、今回は‘大人っぽく’撮って欲しい」とお伝えいただきました。

 

個人的には、来店した時、

フレームの中の彼女と印象が違うことを私は感じていました。

無邪気で白い歯を見せて笑うフレーム内の彼女、そして、照れつつも私たち初めましての大人にも臆することなく、控えめなながらも会話をしてくれて笑顔を見せてくれるお姉さん。

 

私から見た彼女、そして、彼女自身から見た自分自身、ママさんから見た彼女。

「大人っぽくなった」そう感じるから生まれた一言だったと思います。もちろん、応えるほかありません。

 

 

いざ撮影が始めると驚くことに彼女はシャッター音を聞いてポーズを変えると言うスーパーモデル。(撮影が大好きと言うのは事前に知っていたけど。。。!)

彼女のやる気とカメラを構えれて感じる高揚感を、ファインダー越しに私も感じていました。

 

 

 

撮影において、大事なことの一つに‘バランス’があると私は思っています。

撮影者の意思と、被写体の意思。

黄金比率なんてそんなものは存在しません。ただ、十人十色の個性的な子供達それぞれの魅力を引き出せる撮影スタイルをその場その場で見出すこと。

例えば、元気に動き回るコで、やっぱり何かに夢中になっちゃう真っ直ぐな子供。

場所や物の誘導が可能ならそこに撮影者の意思が混じりますし、そこで被写体である子供がする一挙一動に被写体の意思が混じります。

映るのが好きで、私たちの声掛けをこなしてくれるコ。

そんな子なら、私たちの思い描くこの子に似合うコーディ、ポーズ、構成要素を混じらせることで撮影者の意思が混ざり、その子の発信するその子らしい動きや言葉が被写体の意思として写真に反映されます。

あぁ、うまく伝えられているだろうか…。

 

 

彼女もまた、強く、彼女自身の意思を、我々に伝えてくれる女の子でした。

 

こう写りたい、こうするときっと綺麗に見える、楽しい、そんな言葉が聞こえてくる女の子。

私たちの仕事はそんな彼女の意思を写真という完成品に綺麗に反映させること。

そのためには彼女の意思を正しく全うするために場の空気や服装を整えて、

彼女の動きに合わせた修正や動きをこなしていく。

 

彼女と私たちが作る一枚の写真。お互いがお互いを信頼して作り出す構成要素。正直私も興奮していました。

 

 

 

洋モダンアレンジで奥の花の部屋を使うのはよくあることです。

とくにお花が映えるお着物にレースなどをあしらった小物との相性は抜群です。

暗く落ちたドライフラワーと、くすんだ色味の帽子がマッチして、

黒ベースの着物が彼女自身をまた一段と大人っぽくみせてくれます。

くすんだような色味が包むこの場所で、色味が調和しています。

 

 

私が指示した内容は二つ。

「本を抱えるように持って欲しい」「あそこを見ていて欲しい」その二つ。

 

彼女は慣れたように重心を片足に寄せ、首を傾げながら指示に応えててくれました。

しかもアレンジされた帯留めを見えるように…!

 

我々の準備した世界観に、彼女の思うスタイルで溶け込む彼女の意思。

お互いの意思が共鳴して、切り取られたような世界観になって。

 

お互いの意思が掛け合わされてできる素敵な空間と一瞬一瞬。

それを逃さずおさめたい。

 

 

彼女が好きと言ってくれる写真撮影。

一生残る写真と、その「記憶」になれる関係性。

こんな素敵なことってないよなぁ。。と、おもいます。

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