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「活きた静」

2019/4/15

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よく言われるのが「ボルボは撮影が静かそう」という感想です。

私と一緒に撮影に入ったことがない方からそのように言われることが多いのですが

逆に一緒に入ったことがある人なら正反対であることがよくわかるかと思います。

 

一緒に入ったことのない方が静かな撮影をしていそうだと想像するのもよくわかります。

このようにホームページやウェブ上にあがる私の写真はアクティブなものではなく、どちらかというと

「動」より「静」な写真が多いように見えるので、当たり前だと思います。

 

実際見てるとわかってもらえますが、今回のこの写真のようなものを撮ろうとしているその瞬間でされも、わりと話しかけています。

もちろんここに至る前にもずっと。

こうした賑やかな撮影をしながら静かな写真を撮るという矛盾した行為にも見えるやり方をしているのには理由があります。

 

私ももう8年ほど撮影をしておりますので私なりに持論があるのですが、それは『「活きた静」の写真は「動」の中にこそ存在する』

というものです。

 

カメラマンのみなさんは思ったことがないでしょうか?

「形だけはアンニュイな感じでかっこいいんだけど、なんか足りないなぁ」

みたいな。

 

「下を向いてもらう」「肩を見てもらう」という動作は定番になっていますが

ただ下を向いているだけ、ただ肩を見ているだけの時、何か違和感を感じるはずです。

 

私だったらこう思います。

「この子(被写体)はどうして下(肩)をみているんだろう?」って。

 

もちろんこちらから指示をしているからやってくれているのですが、それは

「撮影者側のやる意味」であって「被写体である子供たち自身のやる意味」ではないです。

理由なくやる事は、表情に理由の無さが現れます。

だから、話します。話しかけ、下を向く理由を持ってもらうよう心がけます。

 

また、その「やる意味」を技術的な観点から付与することもできます。

「光」と「フレーミング(前ボケ)」です。

わざと特徴的な髪の毛にだけ光が当たるようにし、カメラと彼女の間にレースを一枚設ける事で

普通のうつむきにこの写真だけの特殊性を付与できます。

それによって、写真そのものにいろんな意味がついてきて、写真が特別に変わっていきます。

正直このような画角だったり、クローズアップは他にもあると思います。

だけどこの写真はこの写真だけの特徴があると思います。

それが彼女自身と表現がマッチする為にいろんな動作をした中の活きた瞬間だと思うからです。

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