店舗フォトジェニック集
Photogenic
『 凛 』
投稿日:2024/12/31     更新日:2024/12/31
70 0
photo : Masashi Kuroki|coordi : Rina Sanmi Izumi Saito
No.24 Life studio Shonan
人生には始まりと終わりがある。
そう、誰しもが永遠に続けられるわけではなく期限があるもの、
それが人生。
期限などという言葉を使うと、とても寂しく思えてしまいますが、その始まりと終わりの間には人それぞれにそれぞれのストーリーがあります。
そのストーリーを主に人生と呼ぶのでしょうが、そのストーリーの中で人は泣いたり笑ったり、時に苦しんでしまう事もあります。
辛いと思う事はどのストーリーにも存在しているでしょう。
私自身のストーリーにも当然辛い事は存在しています。
そんな辛い時に、人は何かにすがり付きたくなるものです。
その「すがり付きたくなるもの」。
それはそれぞれがそれぞれに持っているであろう「好きな事」なのではないかと私は思います。
日々、子どもたちに「君の好きな事って何?」とカメラ越しに問いかけます。
その問いかけに、ゲームやスポーツ、楽器や食べ物などの答えが帰って来ます。
その答えの一つとして「無い」という答えもあります。
私が辛い時にすがり付くもの。
すがり付くというか支えになってくれているもの。
それは「音楽」であったり「写真」です。
その辛い事の内容とは関係の無いことであってもいわゆるその「自分の好き」があるから「まぁいいや、大丈夫だ」と思って乗り越えています。
好きな事が無い。
それはこれから見つかるであろう事なので今は無くても何も問題ない事です。
そしてもし見つからなかったとしてもそれはそれで良いと思います。
でも、自分の好きが見つかるのであれば、人生はより楽になると思います。
だから子どもたちとお別れする時には「いつか自分の好きが見つかるといいね」と伝えて手を振ります。
そしてこの撮影で、その「自分の好き」が見つかるきっかけになればという想いも込めて撮影をしています。
私の前に凛として座る女の子。
キリッとしていて、りりしいそのたたずまいはまさに「凛」という言葉そのものでした。
その彼女の「凛」を、より「凛としたもの」にするために部屋のライトを一つずつ消していきました。
そして残ったライトは彼女の頭の上の電球だけでした。
彼女の「凛」と一緒に作ったこの一枚。
この一枚が彼女の「好き」を見つけるきっかけになってくれればと思います。
私もこれから「自分の好き」に向かい、凛とした気持ちで自分のストーリーを綴って行こうと思っています。
Written by Masashi Kuroki Shonan
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索