デザインをするとは、設計をするということ。

設計とは写真の構成要素を重ね合わせ1枚をつくること。

 

この撮影はデザインというものをとことん楽しみ、とことん詰め込んだ、そんな時間でした。

撮影前にコーディネーターのたじまると撮影イメージの共有をおこなって挑んだ撮影でもあり、ポージングやアイテムの使い方など声掛けなんかも想定していました。

しかし今回の子は好奇心旺盛で元気200％ボーイ。

ポージングなどはいったん置き、走っても、隠れてもどんな状況でも撮るという仙台店らしい撮影になりました。

 

 

 

【　クインテット～構成要素の五重奏～　】

Photo by CHIBA

Coordi by TAJIMARU

 

 

 

 

この写真はガラス越しに撮影をしています。

写真を設計（デザイン）する上で全体のバランスをみながら構成要素を整理します。

構成要素（レイヤー）は4つ。

➀前ボケのグリーン

②後ろボケのインテリア

③被写体である男の子

④ガラスに反射した青空

 

背景のインテリアはピスタチオグリーンの扉とカラフルなドライフラワーあり

写真の上部には窓に反射した秋の薄い青空と夏の名残のある緑の木々が写っています。

まさにライフスタジオ仙台店のインテリアと季節の協奏。

室内なのに外の空が写り込む不思議な世界観です。

 

レイヤーは4つですが最後にもうひとつ大切な要素があります。

それは彼の内面、つまり5つ目のレイヤーです。

彼は好奇心旺盛でスタジオの車、花、おもちゃなどいろんなところに興味をもちます。この椅子に座って3秒後にはまた新しい世界に飛び込んでいきます。

探し物はなんだろうか、窓の外には何がみえるのか、その持っている虫眼鏡で見つけることができるのか。

 

 

スタジオインテリアと天候や空模様、そして彼の化学反応を詰め込んだ五重奏な1枚です。