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家族の休日

投稿日:2025/1/15

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うちの場合、何も予定がない日の私と娘は常にパジャマ姿で髪はボサボサ。

いつもより少し遅く起きて、少し遅い朝食をとる。今日何しようか?なんてことを言いつつ

あっという間に昼が来て夕方が来て、いつものルーティーンの中に戻っていく。

 

うちは共働きということもあり、家族そろって朝から晩まで一緒に過ごすことはあまりない。

普段はお互い仕事をして、家に帰れば家事や子育てがあったり、思えば忙しく生きている気もする。

それが当たり前になっていて、そんなリズムの中で生活していると何も考えなくなってくる。

 

少し前のこと。娘が通う保育園で園生活最後の生活発表会があり、夫婦一緒に参加してきた。

最初は園の先生のあいさつと出し物の説明がお決まりだ。子どもたちが頑張ってこの日のために準備してきたこと、

またその姿をパパママに見てもらいたいこと、そして今裏でかなり緊張していること。その言葉がとても胸に響いた。

同じクラスの子どもたち全員で考えて作ったという出し物は、園で過ごした子どもたちと先生の集大成といえるもので、

その場にいた親御さんたちは全員同じような思いで目の前の風景を見つめていたのではないかと思う。

 

帰り際、奥さんが「子どもがいるからいろんな景色を見ることができるね」とつぶやいていた。

本当にそうだなと思った。

 

発表会の帰り道、ごほうびにお菓子が欲しいという娘と手をつなぎながら近くのお店に向かう。

どんなお菓子がいいかな、やっぱりジュースかな、ジュースだったらリンゴかな、なんて話をしながら。

その時の3人の姿が、ぼんやりとだけど温かな思い出として心に残っている。

 

家族はいつも一緒なわけじゃない。

一緒にいるその時はきっとあっという間のことなのに、いつの間にか当たり前になっている。

でも何かの拍子でその大切さに気付かされることがある。私が今過ごしている何気ない日常は、

隣にいる誰かの存在があってこそ成り立っているんだなと。

 

一緒に過ごしたその時は、いつか思い出になってしまうけど、

写真はそんな何気ない日常も全部ひっくるめて、「今」という瞬間に記録するものだと思う。

私がシャッターを押す「今」は、単に瞬間的な意味でしかないけど、あなたの今は過去と未来と繋がっている。

私はその繋がりの中で「今」という瞬間を写真に残しているのだと、そう思った時、少し肩の荷が下りた気する。

 

写真の中で触れ合う家族の姿を通して、忘れ去られていた、当たり前になっていた日常が

色鮮やかに感じられるような、そんな力が写真にあるのだとすれば、私はそういう写真を撮っていきたい。

 

写真:上田

コーディネーター:いわちゃん(岩澤)

 

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
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