店舗フォトジェニック集


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思惑

投稿日:2024/5/28

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衣装ページを更新していく為に購入してもらったハンガーラックが今回のメインの脇役。


栄店は西店に比べてスタジオの広さがコンパクトな店舗の為
どう工夫して新しいものを生み出していくのか頭を痛めているときにお店に届いたヒーローだった。


届いたハンガーラックを組み立てた時に、これを額縁にしたらいいんだ!と脳みそに血が回るのを感じた。
シンプルで可愛らしさを残すためにはどこのインテリアを背景にするか、額縁(ハンガーラック)を連れて
スタジオ内でああでもない、こうでもない、と井上と一緒に考えてもらった。

今回のイメージは『子供たちを絵にする』と考えていたのでまず自分が好きな絵画は何か、スタジオを見て思い出される絵画は何かと考えた。

ピンク色の背景で印象的な絵画を思い出したのがルノアールの『女優ジャンヌ・サマリーの肖像画』
女性の柔らかい微笑みをピンク色の背景で目を引き、ルノアール特融の優しいタッチとで表している絵画だ。


ハンガーラックだけを額として使わず全体を絵として残したかったので前ボケは使用せず撮影した。
また、絵を統一するために必要な小物も色味を抑え、少しの華やかさを足し要素を多すぎず少なすぎず構成。

・写真左側からのサイド光によって作られた背景の柔らかいグラデーション
・ピンク色の背景によって温かい色味になった1歳の肌
・写真全体のポイントカラーの茶色のボーラーハット
・苦手な帽子を被せそれを脱ぐ仕草を捉える


彼の前に置いたブロックに夢中になった瞬間井上に帽子を被せてもらった。

なにするんですか、と言わんばかりにサイド光側にいる井上の方を向いてくれた。

帽子で隠れた彼の目と、椅子に寄り掛かり帽子に手を伸ばす彼の仕草。


ありがとう、それを残したかったんだとシャッターを押す。

ポージング指示のできない1歳だからこそ大人の思惑通りに動かされたお子様の瞬間が好き。
ママパパも、わたしも井上も大笑い。ごめんね、ありがとう。


Photograph:Ito | Coordinate:Inoue

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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