店舗フォトジェニック集
Photogenic
条件
投稿日:2025/8/23
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撮影で不自由を感じているカメラマンに、良くする質問があります。
それは――「条件を作れているか?」という問いです。
ここでいう条件とは、「頭の中にあるイメージを具現化するための環境」のことです。
光、インテリア、そして被写体である子供の状態まで、望む一枚を切り取るには、いくつもの条件を整える必要があります。
【子供は最初から良く動く存在】
「子供が大変だ」という声をよく耳にします。
でも私はその言葉を聞くたび、少し残念に思います。
子供は最初から良く動く存在です。
それが子供というものだからです。
シャッターを押すだけがカメラマンの仕事ではありません。コントロールする力が必要です。
【撮れないのは誰のせいか】
私はどんな理由があっても、撮れないのは自分の責任だと思っています。
どんなに子供が止まらなくても、人見知りをしていても――撮れないのは、自分がその条件を作り出せなかっただけ。
だから条件を整える力は、自分を磨くことでしか培われません。
自分がどんな状況でも条件を生み出せるなら、どんな子供でも、どんな環境でも撮れるのです。
【悪天候もチャンスに】
天気が悪い日も同じです。
自然光が入らないことを嘆くのか、新しい写真を生み出すチャンスと捉えるのか。
その違いは、自分の中にどんな条件づくりが備わっているかで決まります。
【「静」と「動」を生み出す力】
この写真は「静」でしょうか?それとも「動」でしょうか?人によって捉え方は違うかもしれませんが、私には「静」に見えます。
この写真のような「静」の一枚は、被写体が静かだから撮れるのではありません。見ての通り動き回っています。
「静」を生み出すための条件を整えれば、どんなに動きの多い子供でも、同じように撮ることができます。
その方法を知っているかどうか、それだけです。
だからこそカメラマンは、人をよく知り、広い視野を持つ必要があるのだと思います。
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