Kyoto-Katsura
Photo: Kudo
Coordi: Hina

突然ですが、質問です。
写真を撮るときに何が大事でしょうか？
機材？設備？数値？それとも編集？

カメラマンによってその答えは様々で異なると思いますが、私にとって一番大切なものは「美しさ」です。
写真にはそれが無くては、写真を生業にする意味が無いのだと思います。
上記のものももちろん大切ですが、私にとってはそれは全てツールに過ぎません。

撮影は、カメラを構える前から始まっています。
その人はどんな人か？どんな美しさがあるのか？
内面的な美しさから、それが表情や仕草からどう滲み出ているのか？
どんな風に撮ったらより魅力的に見えるのか？
そんなことを考えてから、カメラを構えます。

美しさと一つではなく、その人それぞれにあるものなので、カメラマンはたくさんの勉強が必要です。
表現手法ももちろんですが、人間を見る奥深さも必要です。
それは、一生かけても完成するものではないので、私も日々学んでいる最中です。

そんな中で、その人の「美しさ」」を光と影でどう写すのか。
この時はコントラストをはっきりさせ、彼女のシルエットを写すことで、美しさを表現しようとしました。
彼女は内面的にとても美しい人でした。
この写真を見ているあなたにもその美しさが伝わればいいな、と思います。