Photo: Kudo 
Coordi: Hina

私の仕事の意味は何なのかと、未だによく考えます。
答えを出しても出しても、実はそうでは無いのでは無いかと疑い、その度に暫定的な答えを出しながら、撮影をしています。

仕事には使命があると幸せだと思います。
使命とは、命を使っておこなうもの。
責任を果たし、謙虚に、誠実に、が私自身の使命を行っていくためには、必要な姿勢だと今は思ます。

ライフスタジオのカメラマンの使命とは、何でしょうか？
人それぞれにたくさんの答えがあるかと思いますが、私は私自身に関わる人達の人生を美しく輝かせることが私自身の使命だと思います。

それは一緒に働く人もそうだし、毎日来てくれるお客様たちもそうです。
ライフスタジオ京都桂店にいる時間は、ここで働く時間が、写真に写った家族やこどもたちが、より美しく輝いて見えるように、私は動いていきたいと思います。

写真というのは、事実ではなく真実を映すものです。
事実は客観的なもので良くも悪くも現実的なものです。
真実は見る人が真にそうであると信じたものです。それはすごく主観的なものなので、人によって真実は異なります。

私たちカメラマンは、写真にカメラマンから見た真実を写すことが仕事だと思います。
瞬間をどう切り取るかは、カメラマンの視点にかかっています。
被写体にどんな魅力があり、親御さんから見てどれほど大切な存在かを認識し、どのように撮ればその魅力を写せるのか。撮影の度にずっとその事を考えています。
必然的に被写体が変われば写真が変わります。
人それぞれに魅力があるからです。

彼女は目に特徴がある赤ちゃんでした。
黒目がちで、光がよく入る綺麗な目。
️ママさんもパパさんも大切な一歳記念をとても楽しみにしてきていただきました。
彼女に対する優しい話し方や、やや心配性であるところから、大切に大切に育てていらっしゃるとすぐ分かりました。
そして、今の一瞬一瞬を宝物のように思っていらっしゃることも。

そんな瞬間を写真にするために、コーディネーターのひなちゃんもとてもよく理解してくれて、一緒になってその瞬間を作ってくれました。

燦燦と降り注ぐ太陽光。
キラキラと反射するシャボン玉。
それを見つめる彼女。
シャボン玉がちょうど良いところでシャッターを切る。

果たしてこの写真で、私が撮りたい彼女の輝きを表現しきれているのかは分かりませんが、彼女の美しさを撮れたかと思います。

写真で使命を果たしていくのは、私にはとても難しいことですが、それだけに天狗にならずに謙虚な人間でいさせてくれます。

謙虚でいることで、たくさんの人の良さを見ることができるので、写真を撮る上で必要不可欠な事です。 

昨日より今日の私は、より人の美しさと輝きを見ることが出来ますように。